SDDCシリーズ 第4回:VM-awareストレージが強い味方に

全4回シリーズ「Software-Defined Data Centerの到来、および、ストレージ、ネットワーキングとサーバーの主要動向」 第4回

以前の投稿で、私は仮想化対応ストレージを開発する必要性と課題についてお話ししました。そこでは、ストレージとVMの間に抽象化の適切なレベルを見つけることが鍵となります。以前お話ししたすべての理由から、私たちは仮想化をサポートする最良の方法は、何もないところから作り上げることだと信じています。私たちは仮想インフラをネイティブに理解し統合するVM対応ストレージ·システムをゼロから開発しました。ボリュームやLUN、その他旧来のストレージ・オブジェクトを用いる従来型ストレージの代わりに、VMと仮想ディスクといった仮想マシンが用いる抽象化を使用しています。スナップショット、クローン、レプリケーションといったすべてのデータ管理操作はVM単位で行われます。

VM単位の機能は、パフォーマンスの割り当てやQoS動作にまで及びます。Tintri VMstoreは各仮想ディスクのI/Oパフォーマンスを直接モニタリングし制御します。読み込み、書き込み、メタデータ操作といったそれぞれのI/O要求は、その対象となる特定の仮想ディスクに直接マッピングされます。Tintri VMstoreは、仮想マシンおよび仮想ディスク単位でI/Oを制御することで、CPU、メモリ、ネットワークなどのリソースに対して実現しているのと同じレベルの分析情報、制御、自動化をストレージ管理者に提供します。

Tintri VMstoreにはVMware vCenter™ Server APIがネイティブに統合されており、どの仮想マシンがアクティブな状態でデータストア上に存在するのかを知ることができます。VMstoreは、サイズ、I/Oスループット、リソース使用率などの統計情報をVMおよび仮想ディスクごとに収集し、レポートします。管理者はストレージ・リソースの消費の原因となっている仮想マシンと仮想ディスクを迅速に特定することができ、どれくらいのパフォーマンスを仮想マシンが享受しているのかを知ることができます。

Tintriを使えば、アプリケーションのワークロードに応じて自動的にストレージ リソースを提供するSoftware-Defined Data Centerに適し、VMを理解するストレージ プラットフォームを今すぐ手に入れることができるのです。

第3回: 仮想化が従来型ストレージの欠点を露呈」を読む