「エンタープライズ クラウド」とは?

この記事は、ストレージとエンタープライズ クラウドに関する全 3 回のブログ シリーズの 1 回目です。


  • キー ポイント
  • エンタープライズ クラウドは、企業それぞれのニーズに応えるパブリック クラウドの俊敏性を提供
  • 従来のエンタープライズ アプリケーションは、クラウド ネイティブ アプリケーションと同様にサポートされる
  • オンプレミス、サービス プロバイダー、パブリック クラウドのサービス提供がサポートされ、各モデル間の統合も可能

ティントリでは、今後も引き続きエンタープライズ クラウド プラットフォームを拡張していくことにしています。そこでこの記事では、シリーズ第 1 回目として、エンタープライズ クラウドに対するティントリの見解について詳しくご説明したいと思います。

Enterprise Cloud

エンタープライズ クラウドとは?

エンタープライズ クラウドとは、簡単に言えば、パブリック クラウドと同じ俊敏性を提供するように設計された、企業のデータセンターに設置されるクラウド インフラストラクチャのことです。ティントリでは、エンタープライズ クラウドを上の図のように定義しています。

クラウドの基本的な特徴

この図の一番上の部分は、米国国立標準技術研究所(NIST)によって定義されたクラウドの基本的な特徴を示したもので、「セルフサービス」、「弾力性」、「リソース共有」などがあります。エンタープライズ クラウドは、これらの特徴全てを満たしている必要があります。ティントリがこれらの要件の多くをどのように満たしているかは、今後の記事でご紹介します。

エンタープライズ アプリケーションとクラウド ネイティブ アプリケーション

上の図の 2 列目以降が、エンタープライズ クラウドの特徴です。エンタープライズ クラウドでは、従来のエンタープライズ アプリケーションとクラウド ネイティブ アプリケーションのいずれも効率的に実行できる必要があります。

エンタープライズ アプリケーションは、アプリケーションの実行基盤となるインフラストラクチャを想定したうえで記述された既存のアプリケーションであることがほとんどです。例えば、エンタープライズ アプリケーションによっては、Vmware や Hyper-V などの仮想環境で実行されるものがあります。また、データ保護、障害復旧などのサービスがそのアプリケーションの外部で提供されることを前提としているケースも少なくありません。その他のエンタープライズ アプリケーションの例としては、自社開発アプリケーション、Exchange、SQL Server、Oracle などの一般的なアプリケーションがあります。

一方、クラウド ネイティブ アプリケーションは、最初から AWS や Azure などのクラウド環境で実行することを前提に構築されています。クラウド ネイティブ アプリケーションの例としては、モバイル アプリケーションやお客様向けの Web アプリケーションがあります。クラウド ネイティブ アプリケーションは拡張性に優れた設計になっていて、基盤となるインフラストラクチャをあまり想定せずに記述されています。

整理すると、エンタープライズ クラウドは、従来のエンタープライズ アプリケーションで必要とされるインフラストラクチャとサービスを提供するものであると同時に、新しいアプリケーションであるクラウド ネイティブ アプリケーションも実行できる必要があります。多くの場合、パブリック クラウドでもエンタープライズ アプリケーションを実行できますが、アプリケーションで必要とされる基本機能の一部が不足している可能性が考えられます。また、エンタープライズ アプリケーションは弾力性に乏しい傾向にあるため、パブリック クラウドで実行すると継続的なリソース消費によってコストが多くかかる場合があります。

提供モデルは 1 つではない

ここまで読んでみて、エンタープライズ クラウドの定義が 1 つではないことに気づいた方もいらっしゃるかと思います。どの企業も、プライベート データセンター、パブリック クラウド、外部のサービス プロバイダーなど、個々のニーズに応じて組み合わされたさまざまなモデルを採用しています。そのため、オンプレミス データセンター、サービス プロバイダー、パブリック クラウドの間で統合が可能であることは、エンタープライズ クラウドにとって重要な要素となっています。

ティントリとエンタープライズ クラウド

ティントリは、オンプレミス データセンター、サービス プロバイダー、さらにパブリック クラウド サービスとの統合に対応したストレージ インフラストラクチャを実現することで、エンタープライズ クラウドの要件を満たしています。ティントリのエンタープライズ クラウド プラットフォームは、パブリック クラウドが持つ俊敏性を企業内に提供します。

ティントリは、企業のお客様によるストレージ管理をさらに効率化し、できるだけ少ないコストでできるだけ多くの成果を挙げられるようお手伝いします。先日 Fortune 1000 企業のお客様とお会いしましたが、その企業では現在、週にわずか 4 人時で 8 つのデータセンターの合計約 4 PB のデータを管理し、毎月 10 万台の VM を新たに追加しています。また、あるサービス プロバイダーは、ティントリのソリューションを利用してストレージを 4 倍に増加しただけで事業を 20 倍に成長させ、管理作業に必要な時間を短縮するなど、大きな成功を収めています。

今後の記事では、このような成功をもたらすティントリのエンタープライズ クラウド テクノロジについてさらに詳しく解説します。次回は、パブリック クラウドと同様の構成要素を提供する、ティントリの Web サービス アーキテクチャについて取り上げる予定です。