AIとストレージの関係 – 2つのAI活用法

人工知能(AI)は、リコメンド、駐車サポートなど、日常生活のいたるところで利用が始まっています。DX推進に向けて取り組みを強化している企業も増加しています。では、ストレージという観点からAIについて考えてみたいと思います。

AIについてストレージの観点から

ではまず、データ、ストレージの観点からAIを簡単にまとめて見ます。
AIは、次のようなプロセスで実行されます。

  • データ分析 – データがAIに送られる場所
  • 推論 – AIがそのデータから条件を推論する場所
  • 処方/行動 – データ分析と推論の目的は行動を処方することです。人間のオペレーターが処方箋の可否を判断する場合、監督だけする場合、全く関与しない場合もあります。

AIの活用がどのように進められているでしょうか?

コグニティブ・インサイト
本質的に異なる多様な、人間が読むことができない、データを理解するコグニティブインサイトは、自動運転や高度なビジネスインテリジェンスなどを実現するコアなAI機能と考えることができます。これらの非常に負担のかかる処理をサポートするために、長い実績と経験を持つデータ集約型のワークロードに最適なストレージプラットフォームが求められます。これはまさにTintriの親会社であるDDNがリードしている分野です。

コグニティブ・エンゲージメント
AIを利用して実際のアクションへの起こす、という活用が始まっています。これこそ、AIの真髄。しかし、AIの本命ではありますが、Siriにサーチを依頼してもトンチンカンな回答というご経験も多いのでは。DDNは、最大の自然言語処理会社のいくつかと提携して、コグニティブ・エンゲージメントを含むソリューションを提供してきました。このソリューションには、あいまいさを取り除き、コンピューターではこれまで達成が困難であったある程度のニュアンスとコンテキストで人間の入力に応答する機械学習技術が含まれています。

プロセスの自動化
ITにおいてもAIOpsという言葉がキーワードになっています。ストレージにおいても管理の自動化は注目されています。TintriのVMstoreシステムでは、データ管理においてオペレータの介入をほとんどまたはまったく必要とせずに、パフォーマンスと容量の最適化から処理できるように複数のAIが組み込まれています。

ここまでで、AIについておさらいをしてきましたが、ストレージから見ると2つの関係があります。

AIを活用・利用を支えるストレージ技術
この分野をおいてもDDNは、HPCにおける技術を活かし、NVIDIA社と連携し、業界をリードしています。DDNは、データの価値を抽出して強化するのに役立つAIアプリケーション向けに設計され、導入から実用まで一気通貫に性能も含めてスケールするストレージを提供しています。

AIをストレージに取り込み、管理を自動化
この観点では、Tintri VMstoreは、まさにリーダーです。AIをエンタープライズストレージシステム内の統合機能のセットとして実装することに重点を置いており、管理タスクを簡素化、さらにほとんどゼロにすることができます。

AIのメリットーAIを活用してデータから価値を

AIを活用することでデータの山の奥深くに埋もれている価値に掘り出すことができます。しかし残念ながらこれは容易ではありません。2020年のデロイトの調査によると、企業の90%が、AIが成功に不可欠であると述べていますが、AIイニシアチブに完全に取り組む準備ができていると感じている企業はわずか40%です。ただし、AIを活用することで競争力を大幅アップすることができます。最近のESG調査によると、AI / MLを本番環境で使用している組織は、まだ初期段階にある組織よりも、非常に強力なビジネスポジションにある可能性が2倍以上あります(55%対26%)。

DDNは、導入と拡張が容易で、価値実現までの時間を短縮するAIソリューションを開発してきました。DDNは、単一の処理システムから数百の処理ノードを備えたAIスーパーコンピューティングクラスターに至るまで、NVIDIAでリファレンスアーキテクチャを導入している唯一のストレージサプライヤーです。

DDN のAIソリューションをご利用のお客様は、調査会社ESGとの最近のインタビューで、次のように述べられています。「大容量の高速ストレージを備えているため、より多くのワークロードを確認できます。これは、ふるいにかけることができるデータの日数、月数、年数が増えることを意味します。つまり、調べているものをより細かく処理できるため、より正確な結果を得ることができるのです。

しかし、このAIのパワーは、統合および管理できなければ、利用することはできません。別のDDNのお客様が、ESGに次のように語っています。「管理性は間違いなく私の目標に一致しています。弊社にはシステムの取り扱いに慣れているエンジニアのグループが多くいます。時間を節約でき、できなかったプロジェクトに取り組むことができます。

AI技術を利用したストレージ管理の自動化

Tintriのエンタープライズのお客様にとって、ITの俊敏性は長年の課題でしたが、さらに近年、ITシステムの規模と複雑さが増す中、さらに大きな問題となっています。最近のESG調査によると、ITリーダーの75%以上が、過去2年間で環境が指数関数的に複雑になったこと考えています。この複雑さの増大は、より多くのアプリ、より多くのデータの使用、より多様なシステムによって引き起こされ、IT組織全体に複合的な影響を及ぼしています。AIを利用した運用管理によって、管理オーバーヘッドを大幅に削減、ゼロに近づけることができます。ITは、より機敏になりビジネスへ貢献できます。

Tintri VMstoreは、AI技術を組み込み、各オブジェクトのI/O動作を個別に測定し、リソースを自動的に構成して、各オブジェクトが読み取りと書き込みでミリ秒未満の遅延を実現できるようにします。 I/Oの動作が変化すると、VMstoreは、管理対象オブジェクトごとに最大56のデータポイントを測定し、10分ごとにリソースを最適化するように自己調整します。 24時間、 365日、常に最高のレイテンシーを持つことを保証することができるのです。

Tintriのあるお客様がESGのインタビューで下記のように述べられています。「Tintri を使用することで、VDI 環境を管理することなく、日常業務に専念できるようになりました。一回設定したら後はほとんど何もする必要がないのです」。日本においても、多くのお客様から「ほとんど手間がかからない」というコメントを頂戴しています。詳しくはぜひTintriの事例をご参照ください。

AIとストレージ。DDNとTintriは、この関係を強化し、データの価値を抽出して強化するAIアプリケーションを開発している企業・組織、AIを活用してストレージ管理を簡素化しコスト削減したい企業・組織をご支援しています。ご興味がある方は是非お問い合わせください。