同期/非同期レプリケーション

仮想マシン単位のシンプルで効率的なレプリケーションとリストア

技術概要

Tintri VMstoreでは、レプリケーションやリストアは、LUNやボリュームといった単位ではなく、仮想マシン、あるいはそのグルーブを指定して簡単な操作で実行することができます。
重複排除や圧縮機能、そして仮想マシン単位での粒度を組み合わせることで、最大95パーセントのWAN帯域幅を削減できます。

同期/非同期レプリケーション

数クリックで仮想マシン単位にレプリケーションとリストア

TintriのVMレベルでのレプリケーションやリストアの操作は、シンプルで簡単です。管理工数を削減するとともに、効率の良い災害対策を実現します。

  • 数クリックで、各VMの保護、復元が可能
  • データ保護ポリシーの計画、監視、変更にかかる作業負荷を大幅に削減
  • RPOは、アラートを介して、VM単位でのカスタマイズおよびアラートによる監視が可能
  • ネイティブなVMware vCenter統合により、迅速なリカバリを行う場合において、VMのデータ・レプリケーションを確実に実行し、迅速なリカバリを実現

数クリックで仮想マシン単位にレプリケーションとリストア

Tintriだからできること

ストレージとWAN効率

VM単位でのレプリケーションでは、個別でVMが複製されるため、数十ものVMを含むLUNやボリュームよりもはるかに少ないデータが、WAN経由で複製されます。スナップショット間で増加した変更ブロックは、重複除外と圧縮が行われた後に複製されるため、グローバル重複排除と圧縮による粒度の細かい容量削減を実現します。

リモートのVMstore上の共通スナップショットが、クローンVMの再作成に利用されると同時に、クローンVMは、非常に効率よく複製され、保存されます。リモートのVMstore上で複製されたコピーを保存する際には、WANを介したデータ送信を行うことも、ストレージスペースをさらに消費することもありません。

ストレージとWAN効率

VMware Site Recovery Manager(SRM)との連携で災害対策を自動化

ReplicateVMは、VMware Site Recovery Manager(SRM)とネイティブに連携し、Tintriの持つVM単位でのレプリケーションをSRMでも効率的に実行できます。任意のVM をグルーピング化し、その単位でレプリケーション動作、および、フェイルオーバー・フェイルバックの自動化を行うことができます。さらに、本番インフラを停止すること無く、隔離されたインフラで災害対策のテストを行うことも可能です。

VMware Site Recovery Manager(SRM)との連携で災害対策を自動化

暗号化機能(SecureVM)との連携で遠隔地のセキュリティも確保

ReplicateVMは保存データを暗号化するSecureVMソフトウェアと連携でき、リモートサイトでも保存データの暗号化することができます。また暗号化されていない保存データを、遠隔地では暗号化した状態で保存するなどの柔軟な組み合わせにも対応しています。

暗号化機能(SecureVM)との連携で遠隔地のセキュリティも確保

同期レプリケーション(Synchronous Replication)

柔軟性の高いデータ保護・災害対策を実現

  • 計画的フェイルオーバーおよび手動フェイルオーバーの場合、目標復旧時間(RTO)が30秒以下
  • VMstore間で同期レプリケーションを実現することで、目標復旧時点(RPO)は0秒
  • メトロクラスタネットワーク全体で最大100kmのデータセンター間距離または10ミリ秒のラウンドトリップ時間をサポート
  • 同一VMstore上で同期レプリケーションと非同期レプリケーションを同時サポート
  • 双方向および1対多の同期レプリケーション

リアルタイムデータ複製によるゼロRPOの実現

  • 間隔を置くことなく継続してデータを別筐体に複製することで、データを一切失うことなくサービスを継続できます。
  • 筐体間のフェイルオーバーは透過的に行われるため、システムのダウンは発生しません。
  • 複製用のTintri VMstoreを設置し、Tintri Synchronous Replication ライセンスをインストールするだけで簡単に構成できます。

リアルタイムデータ複製によるゼロRPOの実現

非同期レプリケーションによる災害対策の強化

複数サイトへの簡単な操作で効率よくレプリケーション

  • 仮想マシン単位、もしくはサービスグループ単位で複製が可能です。
  • ローカルバックアップのみならず、リモートバックアップも同時に行うことができます。
  • 最大4地点に同時にデータの複製が可能で、大規模の災害にも耐えうる設計を組むことができます。例えば、東京から大阪と福岡にデータ複製を行うことで、広い範囲での災害があったとしても復旧が可能となります。

非同期レプリケーションによる災害対策の強化