ワークロード対応ストレージとは?従来型ストレージとの違いは?仮想環境になぜ必須なのか?

IT運用の効率化に、VMやコンテナなどの仮想化技術があたりまえになった今、ワークロードに最適化されたストレージソリューションへのニーズが高まっています。従来型ストレージシステムは堅牢ではあるものの、仮想ワークロード特有のリソース要件に対応するのが難しいという課題があります。一方、Workload-Aware Storage、ワークロード対応ストレージは、仮想化を前提に設計された新しいストレージアーキテクチャをベースに、ワークロードの特性を理解し、それに基づいてパフォーマンスを最適化し、管理を簡素化します。

ワークロード対応ストレージとは

ワークロード対応ストレージでは、従来のLUN(Logical Unit Number)やボリューム単位ではなく、「仮想マシン(VM)」やコンテナという単位でデータを管理する最新のアプローチです。
このきめ細かいレベルでの管理により、ITチームはワークロードごとにリソースを割り当て、パフォーマンスを監視し、問題をトラブルシューティングすることができます。
従来のストレージがすべてのデータを同一に扱うのに対し、ワークロード・対応ストレージは、ワークロードを、それぞれ独立した管理対象として認識します。これにより、I/O処理、分析、クローン、セキュリティ、リストアといった機能をLUNやボリューム単位ではなく、ワークロード単位のデータサービスを提供できます。

従来型ストレージとの違い

従来のストレージシステムは、LUNやボリューム(ブロックおよびファイル)単位でデータを管理しており、ワークロードを識別することは困難です。
この粒度の粗さが原因で、特定のワークロードのパフォーマンスを最適化したり、問題の根本原因を特定したりするのが困難でした。

一方、ワークロード対応ストレージは、Auto-QoS、アプリケーションごとのリアルタイム分析、データ保護機能などを提供することで、これらの課題を解決します。
たとえば、管理者はパフォーマンスのボトルネックを即座に特定したり、ワークロードの需要に応じてリアルタイムでリソースを動的に割り当てたりできます。
この仕組みにより、アプリケーションのパフォーマンスが向上するだけでなく、仮想化環境の管理も大幅に簡素化されます。

仮想化に最適化されたソリューションへのシフト

ITチームは運用要件に即したストレージソリューションを求めています。
ワークロード対応ストレージを導入することで、動的に変化するワークロードをより効率的に処理し、ピーク時でも安定したパフォーマンスを維持できます。
さらに、こうしたシステムに組み込まれた自動化とインテリジェンスによって、管理作業が簡素化され、ITチームは手動での調整や再バランス作業に追われることなく、より戦略的な業務に注力できるようになります。

この変化は、ハイブリッドクラウドやマルチクラウド戦略を積極的に取り入れる企業にとって特に重要です。柔軟性とスケーラビリティの確保が成功の鍵となるためです。

なぜワークロード対応ストレージが重要なのか

仮想化でIT運用を効率化するためには、ワークロード対応ストレージは不可欠な存在です。細やかな制御、リアルタイム分析、シームレスな拡張性を備えることで、仮想化環境の価値を最大限に引き出します。

ワークロード対応ストレージであるTintri VMstoreは、ITチームが、複雑さを軽減し、パフォーマンスを最適化し、将来に備えたインフラを実現する手助けをします。