VMware Partner Exchange 2015 レポート #3

みなさん、こんにちは。
サンフランシスコのVMware Partner Exchangeも3日目になりました。
本日はTintriのVP, Technologyであるレックス ウォルターズがブレイクアウトセッションを行いましたのでご紹介します。

(力説するウォルターズ氏)

セッションタイトルは「Beyond LUNs and Volume: Growing Your Business in the New Storage World(LUNとボリュームという考えは忘れて、新しいストレージでビジネスを加速させよう)」というものです。
従来のストレージでは、ストレージ技術者しかわからない難しい言葉がたくさんあり、他のIT技術者との会話がしにくい事が多々ありました。ストレージ技術者は古い考えの持ち主になってしまったのかもしれません。

(古い技術者のイメージ)

そして、従来のストレージは、サーバーが物理的に稼働していた頃は1対1の関係だったので、アプリケーションを意識して、それに見合ったパフォーマンスを発揮するストレージが用意されていました。
しかしながら、今現在仮想化がサーバーの70%を占めるようになって、複数の仮想マシンからさまざまなアプリケーションのワークロードが混在してストレージに送られるようになったとたん、どのI/Oが重要なのか、どのワークロードを優先すべきなのか分からない状況になっています。
そこで登場したのが「第三のストレージ」とも言われているスマートストレージです。スマートストレージは、それぞれの仮想マシンごとにストレージのリソースを分け与えることができますので、どのワークロードのI/Oかを分かった上で稼働します。仮に突発的なワークロードの増大が発生したとしても、他の仮想マシンは快適に稼働し続けることができます。

(左が物理的サーバと1対1の関係である従来のストレージ、中央がサーバ仮想化環境での従来のストレージ、右がスマートストレージ)

なお、スマートストレージにはTintriを始めとして、VVOLs、Openstack Cinder、 などがあります。
先日より販売開始となったTintri VMstore T800は、データを圧縮したまま保存することによって容量を2倍にしています(当社比)。T880であれば、たったの4Uの筐体に3,500もの仮想マシンを稼働させることができ、規模が大きくなった際にはノード追加することで対応します。最大32ノード(11万2千の仮想マシンをサポート)を一つのコンソールで集中理することが可能です。

今後クラウドコンピューティングの普及にも伴い、ますます仮想化が進んでくることは明らかです。そこでの主流はスマートストレージであることは間違いないとウォルターズ氏は締めくくっていました。


(セッションが終わり、ほっとしたウォルターズ氏)

以上で、VMware Partner Exhange 2015の現地レポートを終了します。
終えての所感としましては、今回はVMwareのパートナー向けのみのイベントであり、エンドユーザーがいない中でもこれだけ熱く盛り上がることができることに驚きを感じました。
サーバー仮想化、デスクトップ仮想化、ネットワーク仮想化、プライベートクラウド基盤など、更に範囲を広げつつも土台となるストレージの最適化にも注力し続けているVMware社の底力を肌で感じたイベントとなりました。

最後に、余談となりますが、イベント終了後にパーティが開催されましたが、会場内にテーブルゲームがたくさん置いてあり、パートナーの皆さんが「真剣に」遊んでいるのを見て、このようなオンオフの切り替えがあってこそ仮想化業界が成り立っているのだろうなーと思いました。