The Power of Zero Management (日本語)

Zero Managementのパワー

“ゼロ” の概念は何かの欠如や不在を表すために数千年もの間存在してきました。ポケットに一銭も入っていないときに「I have zero money in my pocket.」というように、“ゼロ”は時には悪い状態を表すことがあります。「since my back surgery, I now have zero pain in my lower back. (背中の手術以降、腰の痛みがなくなった)」というように、 “ゼロ” は良い状態を表すためにも用いられます。また時には “ゼロ” は望ましい状態もしくは、不愉快な物事や高い出費を減らす最終的な目標を表すこともあります。IT業界において “ゼロ” は、管理者が自分たちのITインフラを管理する際に望ましいと考える時間の長さを表すことがあります。このような高度なスキルを持つ専門家は自分たちが行う必要のない管理業務に多くの時間をかけるよりもむしろ、真のイノベーションを達成する新しいプロジェクトに時間と費用をかけた方が良いでしょう。もしストレージ管理が本当に必要なくなれば、多くの時間と費用が自由に使えるようになるでしょう。

従って、さまざまなタイプのITインフラ、特に急速に増大している仮想化環境が企業の目標達成を支援できるのか?これが業界初のVM-Aware StorageアーキテクチャをTintriのチームが設計することに至った疑問です。その結果が業界初であり唯一のZero Management Storage™であるTintri VMstoreなのです。それではTintri VMstoreの詳細をご紹介しましょう。

Tintriチームのエンジニアは堅牢なストレージ基盤を構築することから始めました。この構築は、優れたストレージ容量のための大容量ディスクと高速性に優れるフラッシュをインテリジェントに活用し、フラッシュヒット率99%を実現する”Flash First Design”から始まっています。その結果、導入済みシステムにおけるディスクI/O平均遅延量がミリ秒未満となる測定結果を得ました。またストレージは単一のシステム上で1,000のVMを稼働させることができます。しかも、そういったことのために特別な設定を行う必要がありません。VMstoreはVMのワークロードを把握しており、コールドデータが自動的にディスクに移されるのに対して全てのアクティブデータはフラッシュ上に保持されます。使用中のアクティブデータのI/Oは、特別な対応を行わなくても常にフラッシュ上で行われます。

VMstoreを仮想化環境専用に設計するために、長きにわたる業界での経験や研究に精通し熟練した我々のエンジニアチームは、ストレージ自身が仮想マシン(VM)を理解し、操作を行うために必要なインテリジェンスを設計しました。その結果、常に最適化され、IT管理者がVMを常にコントロールすることを可能にする、業界初のVM-Aware Storageソリューションを開発することとなりました。Tintriの既存のお客様を対象に行われたTechValidate surveyの調査において、最もご評価頂いたVMstoreソリューションの利点はストレージの単純さでした。

しかしTintriチームはここで立ち止まりませんでした。VMstoreは卓越したストレージインテリジェンスとVM管理機能に加えて、VMの徹底的な可視化を組み入れています。より深い稼働状況の分析を実現し、オプションのソフトウェアを加えたりツールを組み合わせたりすることなしに、管理者による運用管理の計画やあらゆる問題解決作業を支援します。この機能性はLiongate Capital ManagementやCentral Washington Hospitalを含む多くのTintriのお客様が高度な仮想化に取り組む際に不可欠だと感じた機能なのです。

仮想化のためのZero Management Storageの概念に戻って考えれば、VMstoreのストレージインテリジェンスとVM管理、そしてインフラの状況分析は、ストレージや仮想化管理者の時間を消費する以下のような作業を不要にします。

  1. RAID/ストライプのサイジングを含むディスクレイアウト構成
  2. ゾーニングやマスキングを含むセキュリティ構成
  3. ブロックサイジングやホスト構成を含むLUN/ボリューム構成
  4. LUN/ボリュームマッピングのための仮想ディスク(vDisk)やそれに属したスプレッドシートの管理
  5. サイジングやマイグレーション設定を含む階層化やキャッシュ領域の構成
  6. VM単位のパフォーマンス管理
  7. 最適なスケールアウト手法の検討を含む詳細なプランニング
  8. 手動によるスナップショットやレプリケーションの管理
  9. VDIや開発・テスト環境構築のためのクローンを展開するためのスクリプト作業

これらの作業の削減は、毎年数百時間を節約することを意味します。その時間はTintriのお客様であるストレージと仮想化管理者が管理業務に専念する代わりにITイノベーションのために割くことのできる時間となります。

Teufel Softwareは稼働中のTintri Zero Management Storageの完全な実施例です。Teufelは待ち時間を70%削減したパフォーマンスの向上やストレージフットプリントの80%削減に加え、管理者の生産性を25%向上することができました。これは年間約500時間もの時間を前向きなITプロジェクトのために使うことができることを意味します。

TintriのZero Management Storageは仮想化をより予測可能なものにしました。Tintriのお客様であるMakinoやTrailer Park Entertainmentは業務上重要なティア1(最重要)アプリケーションを仮想化し、大きな成功を収めました。また、VDIに取り組み投資に対して大きな見返りを得ることに成功したWomble Carlyle Sandridge & Riceのようなお客様にもTintriは支援を行いました。F5 NetworksやParAccelを含むハイテク企業のお客様においては、Tintriの優れたパフォーマンスに加えてそのインフラを確実に把握・予測する能力を最大限に発揮し、要求された環境や試験環境のための仮想化環境をオリジナルのフットプリントの10%ほど少ないストレージ容量で展開するのに貢献しました。

つまり、Tintriは仮想化とクラウドのためのZero Management Storageです。業界初のVM-Aware Storageアーキテクチャを提供することにより、我々のお客様は10倍のパフォーマンス、データ密度、高い生産性、より予測可能な仮想環境から利益を得ています。