Microsoft Hyper-V のサポート(日本語)
企業インフラストラクチャの一部として、クラウド管理技術を組み込むように、ハイパーバイザーの混在環境が浸透してきています。 IDC は最近、従業員 1000 人以上の規模 202 社を調査しましたが、うち 59% は、複数のハイパーバイザーを運用しているそうです。また、Enterprise Strategy Group の 調査 では、 440 社の 65% が IT に複数のハイパーバイザーを使用していると報告しています。
これらの市場動向を踏まえ、Tintri は 2014 年 3 月に、Red Hat Enterprise Virtualization (RHEV)のサポートを発表しました。そして今日新たに、Microsoft Hyper-V のサポートを発表しました。仮想化環境やプライベートクラウド環境に、ハイパーバイザーに依存しないアプリケーション対応ストレージを提供します。
従来のストレージの多くは、 Hyper-V のワークロードを実行するために最適化されていない:
ただ、多くのストレージ・ベンダーは複数のハイパーバイザーをサポートしていると公言しています。実際、サービスのスナップショット、クローン、レプリケーション、および QoSなどをサポートしています。しかしながら、VM (仮想マシン) レベルでの データ管理 ができないようではあまり意味がありません。Tintri の Hyper-V のサポートは、多くの面において従来のストレージ・システムのものとは明らかに異なっています。
- Tintri はデータ IO の 99% をフラッシュメモリで処理する FlashFirst™ アーキテクチャを実装し、ミリ秒以下のレイテンシで高いパフォーマンスをコスト効率よく実現しています。
- Microsoft System Center Virtual Machine Manager (SCVMM)および Hyper-V マネージャでのネイティブな統合は、VM レベルでの可視性と制御を提供しています。
- 瞬時にエンドツーエンドのパフォーマンスの可視化とハイパーバイザー、ネットワーク、ストレージレベルでのパフォーマンスのホットスポットを特定します。
- スナップショット、クローン、およびレプリケーションなどの データ管理機能 はすべて VM 単位で行われます。
- Tintri は Hyper-V 上のエンタープライズ・アプリケーションを、優れた性能と高い信頼性をもって実行するために最適化されています。 これは、NFS サーバを仮想化環境に最適化している事と同様です。 Hyper-V 環境で最高のパフォーマンスと信頼性を提供するために Server Message Block (SMB) 3.0 プロトコルスタックに適応しました。
- Offloaded Data Transfer (ODX)などのテクノロジをサポートし、Tintri の VM レベルの データ管理機能 の効率性を活用しながら、SCVMM からのワークフローを制御するような効果的な利用ができます。
- 実運用サーバー、VDI、開発、テストなどのVM 混在環境の同時稼働を QoS で制御できます。Tintri スマートストレージは、仮想化環境を監視、把握、適応できるストレージであり、ストレージ自体の管理ではなく、仮想化されたアプリケーションを管理することができます。
VMware ユーザのための Hyper-V
Hyper-V と vSphere の類似点と相違点をいくつか見てみましょう。アーキテクチャの観点では、Hyper-V は、vSphere と非常によく似ていますが、いくつかの違いがあります。コンポーネントをそれぞれ比較してみましょう:
- SCVMM / vCenter: SCVMM は、クラスタを管理するための UI での Hyper-V ホストの数(Windows サーバー)を管理します。これは、VM 内で、または物理マシン上で実行することができます。さらに、各 Hyper-V ホストは、Hyper-V マネージャーを使用して個別に管理することができます。
- Windows Server / ESX or ESXi: ESX または ESXi は vSphere のハイパーバイザーであるのに対し、Hyper-V は、Windows Server 上のサーバーの役割を持っています。
- SMB 共有 / データストア: vSphere のデータストアと同じで、Hyper-V はディスクイメージを SMB 共有に格納しています。しかしながら、SMB 共有内部の VM は、vSphere のデータストア内の VM とは異なった構成を持っています。
- ODX / VAAI: ODX は、SCVMM によって ストレージ効率よく仮想マシンのクローンを作成することができます。これはVAAIによって vCenter で効率よくクローンを作成できることと同様です。
ストレージ内部構造:
では、ここで Tintri が Hyper-V 環境にどのように構成されているのか、アーキテクチャビューを見てみたいと思います。概念的には、 vSphere 環境に適用する際に見つかった要素の多くは、同様に Hyper-V に適用する際に存在していますが、いくつか違いもがあり、どのように適用したかをご説明します。
- SMB 3.0 スタックが VM と VHDX ファイルを格納するためのデータ・サービスを提供します。
- Storage Management Initiative Specification (SMI-S) を介して、SCVMM の統合により、 SMB 共有の管理とストレージ操作をオフロードするための ODX サポートを提供します。
- Windows の管理インターフェイス(WMI)を介した Hyper-V マネージャーの統合は、仮想マシンと仮想ディスクのストレージ構造の関連付けを可能にします。
- アクティブディレクトリでの Kerberos 認証をサポートします。
複数のハイパーバイザーからの混合ワークロードを同時実行:
Tintri のもつ価値は、ハイパーバイザーには依存せずにアプリケーションに最適化されることであり、 VM レベルでのデータ管理と可視性を活用しながら、仮想マシンは複数のハイパーバイザーからの様々なリソース・ニーズ(IOPS 、レイテンシ、アプリケーションの特性など)をひとつの Tintri VMstore 上で実行することができます。
パフォーマンスやキャパシティ管理、スペース効率のよいスナップショットやクローニング、仮想マシンレベルでのレプリケーションなど、アプリケーションに最適化された管理性を複数のハイパーバイザー環境にも提供します。
実運用サーバー、VDI、開発、テストなどのVM 混在環境の同時稼働を QoS 制御できます。仮想マシンレベルでの QoS 機能を使用すると、ストレージのパフォーマンスは、公平かつ予測可能になります。
仮想化とインフラのストレージコンポーネント間に存在する言語の障壁をなくすことで、 Tintri VMstore システムは、仮想マシンとアプリケーションで、エンドツーエンドのインフラストラクチャ管理を統合します。