インテリジェント・インフラストラクチャに向けて~データベース連携

インテリジェント・インフラストラクチャに向けて~データベース連携

Tintri が掲げるロードマップの柱の一つに「Data Aware」がある。これは、容量やパフォーマンスにとどまらない、データに関する豊富なインサイトを、仮想環境だけでなくさまざまな場所で提供することを目指すものだ。その最初の取り組みとして、Tintriが仮想化環境のストレージにもたらした変革をデータベースにも実現する「データベース連携」を進めている。

この「データベース連携」についてご紹介するに先立って、Tintriがサーバー仮想化の分野で実現してきたものを簡単に振り返りたい。

データインサイトから生まれた連携機能

サーバー仮想化は従来のITの課題を解決し、効率化、拡張性、運用管理の改善をデータセンターにもたらしたが、ストレージに関しては逆に課題を抱えることもあった。サーバー仮想化によって共有ストレージにデータが集約された場合に、さまざまなアプリケーション(VM)のI/Oが混在してしまい、従来型のLUN管理が必要なストレージでは変化するサーバー仮想化環境に対応できず性能も運用も問題となることが多々あるからだ。そこでTintriは、「仮想マシンのみに対応するストレージは、どのようなものであるべきか」というシンプルな問いから、製品開発の取り組みを始めた。

Tintriはサーバー仮想化と密に連携する独自の技術開発を進め、LUNやボリュームという管理からユーザーを解放し、さらに、仮想マシンごとにストレージを最適化するということを実現した。この独自機能については、独自機能解説シリーズの連載をご参照いただきたい。

Tintriは、仮想環境で実現してきたデータのインサイトを把握し、最適な管理を提供するという技術をデータベース環境に適用する「データベース連携機能」の開発を進めている。2019年8月サンフランシスコで開催のVMworldでは、デモンストレーションも披露した。

Tintriのデータベース連携機能では、これまで培ってきた複数のVMを個別に管理するアプローチをデータベース環境に適用。データベース単位でのパフォーマンス監視・制御・予測やデータ保護を行うことができ、高いサービスレベルの提供と運用負荷の軽減を同時に実現している。

データベースのパフォーマンスを保証するためのチューニングは、高い技術を要し、”職人技に頼る”作業とされている。これはアプリケーションユーザー、データベース管理者、システム管理者を悩ませてきた問題だが、Tintriはこの問題に新たなソリューションを提供する。また、スナップショット、クローン、レプリケーションなど、個別に実行することも可能とし、システム稼働への影響を軽減し、テストのためにサービスを中断するような無駄なコストの排除を行う。

データベース連携機能は、2020年に実装される見込み。データベースは、仮想/物理いずれの環境にも対応する予定だ。この新機能は、”データベース連携”にとどまらず、Tintriが掲げるロードマップの柱の一つである、さまざまな環境においてデータのインサイトを理解し最適なサービスを提供するという「Data Aware」の第一歩である。内部構造的にも大きな革新をともなうものになり、インテリジェントなインフラストラクチャへの道筋となっていく。

※本ページは、『マイナビニュース』へ掲載された記事広告を転載しています。