ウィリアムウッズ大学 様

検証の結果、他のストレージではTintriと同じようなパフォーマンスを出すことができませんでした。Tintriだけが要求を満たしてくれました。

ウィリアムウッズ大学(WWU)はミズーリ州フルトンにある、独立した私立大学です。比較的小さな教育機関として、WWUのITチームは、少ない予算で「大きなこと」を行うことを要求されていました。スティーブン グッドソンはWWU内のネットワークサポートマネージャです。彼と他の9つのITチームのメンバーは、大学の350教職員1,000学部学生、フルトンのメインキャンパスで最大3000大学院生や2つのサテライトキャンパスのIT環境を支援する責任があります。

VDI運用を開始

WWUでは、2013年に学生の研究室や教室のVDIを新たなインフラに移行しました。「新たなITイニシアチブを導入する際、私たちはしばしば技術に精通していないメンバーに新しいソリューションのメリットを説明する必要があります。ROI、すなわち「時は金なり」という概念を理解して貰う必要があります。まずはじめに費用対効果を説明することが重要なのです」とグッドソンは述べています。

いままでのPCベースの環境では、WWU ITチームは、アプリケーションの自動更新をするためのスクリプト化ができないことに悩んでいました。350台のPCをそれぞれアップデートするのに、IT要員がわざわざ現場に出て行っていました。それぞれアップデートするのに10分程度必要で、全体的には50時間以上も掛かっていましたし、現場を移動する時間も馬鹿になりませんでいした。

WWUは、VMwareホライゾン、DellのWyseのゼロクライアント、およびUnidesk社仮想デスクトップ管理ソフトウェアとのVDIプロジェクトを立ち上げました。その新しいVDIであれば、グッドソンと彼のチームはマスターを更新するだけで、大学の仮想デスクトップのすべてをアップデートできるのです。「各アップデートの管理時間の約50時間が必要なくなる可能性あるとわかったとたん、CFOが新しい仕組みに注目してくれました」とグッドソンは話しています。「仮想デスクトップの導入によって、IT要員の時間が解放されます。これまでアプリケーションのような単純作業に時間を費やしていたものを、キャンパス内のWi-Fi設備の拡張などに向けることができます。私たちは今、より戦略的なプロジェクトに取り組むことができます」TディレクターとCFOは、その運用コスト削減に非常に満足しました。

数多くのストレージからTintriを選択

仮想デスクトッププロジェクトの第一段階が成功したものの、さらに導入を進めるにあたり、性能問題を解消する必要がありました。「私たちは、もともとDell EqualLogicストレージによるVMwareホライゾンを展開しましたが、その環境では必要なIOPSを得ることはできませんでした」グッドソンは悩みました。「私たちは、VDIの実装を拡張する前に、より堅牢なストレージ環境を必要としていました」

グッドソンと彼のチームは、VMwareのデスクトップに最適なソリューションを見つけるために六つの異なるストレージ・プラットフォームをテストしました。従来のSANストレージに加えて、フルフラッシュストレージのベンダーを検討しましたが、これらのソリューションは大学のIT予算範囲では無理でした。「POCのあらゆる側面においてTintriを上回るストレージはありませんでした。結局Tintriだけが我々の要求を満たしてくれました」グッドソンは述べています。結果として、WWUはTintri T540を導入しました。

迅速な導入とシンプル・マネジメント

「EqualLogicアレイは、お守りするのが大変です」とグッドソンは指摘しています。「一部のストレージ管理者は、ストレージ設定とLUNの管理に費やす時間を楽しんでいるのかもしれませんが、私は私の時間をもっと別の生産性の高いことに費やしたかったのです。私たちが最初にTintriを導入した時、冗談抜きで構成するのに36秒ですみました。ちょっとびっくりです。他のベンダーのソリューションはすべて、最低2時間を要してたからです。大学の研修生であっても、Tintri アレイを更新し管理するのはとても簡単です。私の研修生がイコールロジックを管理するのはとうてい無理でしょうから。EqualLogicは350キロのゴリラのようなもので、あまりに複雑で立ち向かうのは危険です」

「Tintriの便利な管理ツールのおかげで、デスクトップの作成、修正、再構築などを行うのも、他のストレージと比べて半分くらいの時間しか掛かりません」グッドソンは述べています。「ブートストーム問題は発生しなくなり、パフォーマンスの向上は目を見張るものがありました。現在すべての仮想環境はTintriに移行され、これまでフラッシュは100%ヒットしています。設定したIOPS上限に達していないにもかかわらず、ユーザは『自分のデスクトップが今までよりはるかに高速になった』と教えてくれました。普通なら、IT要員くらいしかパフォーマンス改善に気付かないのですが。Tintriはデスクトップ性能に革命をもたらしたようです」

いつでも、どこでもデスクトップアクセスの提供

仮想デスクトップを実装する前は、大学の学生やスタッフは彼らの宿題や職務を行うために、教室やコンピュータラボに行かなければなりませんでした。VMwareのホライゾンで仮想デスクトップをプロビジョニングすることで、大学のエンドユーザーは、いつでも、どこでも仕事ができるようになりました。基本的に、インターネット接続とVMwareホライゾンがサポートするデバイスさえあれば、自分の仮想デスクトップにアクセスして業務を行うことができます。

Tintriで新しいVMware仮想デスクトップを使用すると、WWUの学生は、もはや独自のソフトウェアを購入する必要はありません。学生とその家族のために費やしていた費用を抑えるために役立っています。

BYOD運用とグリーン化

グッドソンは、典型的な学生は、少なくとも3つまたは4つの異なるデバイスをキャンパスに持ち歩いていると話しています。学生は自分のノートパソコン、タブレット、スマートフォン、音楽プレイヤーなどを持っているのが当たり前の時代なのです。「TintriとVMwareで、学生が持つすべてのコンピューティングニーズを満たすことが可能になりました。それだけでなく、私たちの教職員も恩恵を受けています。これまでは、新入生にiPadを与えて、iPadアプリで授業をさせようとしていましたが、やはり難しかったです。これからはキャンパスから離れてもiPadからVDIにアクセスすれば、必要なプログラムを動かすことができるようになります」

TintriとVMwareによって、ITのグリーン化も実現しました。従来のPCは120ワットであったものが、デルのゼロクライアントでは、たったの3から5ワットで済みます。これで大学のコンピュータラボの消費電力を95%削減できました。

この事例で学んだこと

「今回のVDI実装で学んだこととしては、ストレージプラットフォームはじっくりと慎重に選択することが成功につながるということです」とグッドソンは話しています。「SAN接続のEqualLogicで当初VDIを展開したところ、システムの最大のボトルネックがストレージにあることが判明しました。そこで今回Tintriのストレージに切り替えたことが最も賢明な判断だったおと思っています。TintriはVDIの課題であるレイテンシーを一切排除してくれました。また導入展開する際に大変優れています。実際、Tintriのストレージ設定に掛かる時間よりも、物理的にラッキング作業の時間のほうが掛かったくらいですから」