PTS Data Center Solutions 様

Tintriのマルチ テナント機能が、 災害対策されたVDIにおいて高いパフォーマンス、シンプルな管理、分かりやすい監視を実現

PTS DATA CENTER SOLUTIONS (PTS)

同社は、顧客のニーズを理解し満足させるとの定評があり、データ センター、コンピューター ルーム、ネットワーク オペレーション センター プログラムの運営では、特徴的な長所を備えています。また、顧客からのすべての依頼に対して、同社は系統立てて行う調査と状況判断を、信頼でき、相談しやすいアプローチで行い、機会を捉え障害を克服すべく、効果的な計画を立てています。1998 年に設立された PTS は IT、AV、データ ケーブル エンジニアリング、建設、運営に至るビジネス戦略・計画など、充実した顧客サービスを提供しています。

ITの課題

PTSは、米国の東海岸に拠点を構える、最大の IT 統合・施設・ケーブル設置サービス提供会社です。設立 17 年目を迎え、現在まで 3,500 件以上の顧客にサービスを行ってきました。創設者兼社長のピート・サッコ氏が、同社の業務について紹介します。「社員の 50% は、IT 関連業務に携わっています。我々の IT チームは、2 つの異なる環境を管理する業務に携わっており、それぞれ独自の問題や要件に取り組んでいます。ひとつは、弊社の企業 PTS データセンターのインフラ管理。弊社自身の組織保有の、日々増大するデータ、バックアップ、そして仮想データ バックアップへのニーズに対するベスト ソリューションを提供するのです。もうひとつの環境は、弊社のクラウド サービス インフラとアプリケーション。現在弊社では、ますます増加するデータの保管を行っており、同環境での保管を望む何百ものお客様がいらっしゃいます。」
PTS では現在、社内向けの開発用大型 CAD ファイル、マーケティング ツール用の様々なグラフィク ファイル、社内の警備システムのビデオファイルで、合計 10TB あまりのデータを管理運営しています。PTS 社内の IT 環境と社内インフラは、VMware vSphere 5.5 を用いて完全に仮想化されています。さらに、同社は現在 VMware Horizon View 6.0 の POC と、Microsoft Windows 8 デスクトップを運用しています。

クラウドへの移行

PTS では 2014 年、P-POD というブランドの自社向けデータセンター アーキテクチャーを基に、初めてのクラウド サービスを立ち上げました。サッコ氏は言います。「ファブリックベースの切り替えコアとして、JuniperのQFablic、Dell 社のステ-トレス コンピューター ブレード サーバー、NetApp FASで 10GB を可能にしたブロック レベル ストレージを構築しました。弊社の最初の SAN 環境には、予算の関係もあり Dell EqualLogic ストレージを使いました。そこで少し予算が余りましたので、需要の高まりを見越してストレージ環境をアップグレードしておくことにしました。」

ストレージがボトルネックに

当初、NetApp アレイは問題なく作動していました。しかし、社内でのコンピューター作業が増えるにつれて、ストレージ環境に悪い影響を与えるようになってきました。「弊社では、社内インフラとストレージ環境のどちらにも問題が起きるようになりました。そろそろアップグレードの時期を迎えていることには気付いていたので、新しいストレージソリューションのための『改善リスト』を作成することにしました。まず、 IOPSを現在のNetApp アレイより格段に速くすることを考えました。次に、ストレージ パフォーマンスの状況を見える化する仕組みも必要でした。見える化することで、迅速に問題解決ができ、弊社のIT 環境を最適化できると思ったからです。」

従来の環境は、あまりにも複雑

「今最も成長著しい分野は VDI でしょう。VMware Horizonは素晴らしい仮想デスクトップ ソフトウェアですが、弊社の環境下ではパフォーマンス面で問題がありました。これはもともとあったストレージ プラットフォームに複雑さが増してしまったからです。NetApp を使ってVDI環境を稼働させるには、複雑なアレイ構成のフラッシュ ドライブを使わなければならず、満足のいくパフォーマンスを得るために、様々な異なる方法論を試す必要がありました。NetApp 環境を常に監視することも重要です。VDI は『きちっと動いて当たり前』と見なされますから。」と、サッコ氏は説明します。
当時サッコ氏の脳裏には NetApp の追加計画がよぎっていましたが、Dell、Tintri両社いずれかのストレージ購入の選択肢も検討していました。サッコ氏は続けます。「最初にTintri by DDNのことを知り合いから聞きました。難易度の高い IOPS VDI 問題解決のために、彼はすでに既存のストレージからTintri by DDNに移行を終えており、仮想環境を整備したとのことでした。彼は、Tintri採用後の状況に非常に満足しており、私にも勧めてくれました。」

Tintriへの移行

そしてPTS データ システムは2014年3月にTintri VMstore T650 を購入しました。「新しいTintriのアレイは、NetAppよりもはるかに高い IOPS を実現し、さらにお客様に対して、より簡単で効果的に VDI を提供することができるようになりました」と、サッコ氏が購入後の状況について述べています。
Tintriの導入はとても迅速であったとPTSのIT チームが述べています。PTSの IT サービス・ソリューション部取締役のトム・ニールセン氏もこう続けています。「我々はまずTintri by DDNのアレイをインストールして起動させました。Tintriは、今迄配置したどのストレージよりも速く起動できました。全行程で1時間半しか掛かりませんでした。しかし、恐らく前もってきちんと準備をしておけば、20分程度で終了していたかもしれません。以前使っていたストレージは、もっとずっと複雑でした。インストールして、完全に環境設定が終わるまで、数週間もかかったこともありました。
その次に試みたのは、データをTintriに送り、仮想マシンの状況を見ることです。Tintri上で稼働する複数の仮想マシンでテストしたところ、結果は大成功。よって私達は稼働状況のデータをTintri by DDNに送ることにしました。

より簡単な運用

ニールセン氏は続けます。「Tintri by DDNの製品は、他と比べて格段に管理がしやすいストレージです。運用もしやすく、バックエンドですべてのことができます。とてもシンプルなインターフェイスで簡単に接続できました。Tintriの管理画面は、直感的に理解できる表示で、『仮想マシンの状況』『割り当てられたストレージ リソース』『IN/OUTの速さ』などを詳しく知らせてくれます。そこが弊社の以前の NetApp 環境と決定的に違っています」。
「Tintriのシンプルさは、大きな利点です。市場には VDI を速く作動させるソリューションはたくさん存在します。しかし、シンプルなものはほとんどありません。その他のベンダーのソリューションはもっと高価で、ネットワークの観点から運用する操作が困難となります。それはサーバー、バッファー、キャッシュでカードを搭載しなければならず、複雑な階層が形成されるからです」。
「ブロック レベルのストレージを操作する上で、最も難しい点は、問題がどこにあるのかの判断が難しいということです。実際は、仮想マシンごとにデータを把握できる環境が必要なのです。現在、弊社のIT環境はすべて仮想化されています。ストレージ アレイ上にある仮想マシンそれぞれのレイテンシーを確認できれば問題点を解明しやすくなります。Tintriだけが、仮想マシン単位ですべてのプロファイルを表示してくれます。他のどのストレージ製品でも、ここまでできるものはありません。これがTintriの大きな利点ですね」とニールセン氏は説明しました。

Tintri by DDNのマルチ テナント機能

Tintri OSは、複数の顧客でひとつのアレイを切り分けるマルチ テナントに対応しています。サッコ氏は、同社の将来について話してくれました。「PTS では、同業他社の先を行くパイオニアとしての歴史があります。マルチ テナント機能で、費用効果の高い VDI 環境を求めるお客様のために、Tintri by DDNと共にトップランナーでありたいと考えています」。

結論

サッコ氏は、次のようにまとめました。「私はTintriの高い IOPS性能と、稼働状況の見える化がとても気に入っています。しかし、それ以上に素晴らしいのが、それらの操作をマルチ テナント環境で行えることです。Tintriの、仮想マシンならびにアプリケーションに最適化するアプローチは、私達にとってゲーム チェンジャーとなりました。無数に存在する、他のクラウド プロバイダーとの違いを明確にしてくれます。Tintriがあれば、仮想化環境で最適化された高性能アレイで、 VDIや災害対策において、マルチ テナント機能を擁するトップレベルのクラウド プロバイダーになることができます。Tintriのような素晴らしいパートナーを得て、とても嬉しく思います」。