主なユースケース

顧客へ提供するマネージドサービスやトータルシステムにTintriを採用、自社データセンターにも導入

どのように役立っているか？

10年前、ストレージベンダーはLUN、ファイバーチャネル、ワールドワイドネーム、ボリュームなど、ストレージの従来からの構成要素について議論していましたが、Tintriは異なるアプローチで市場に参入しました。「Tintri は LUNやボリュームを検討する必要がなくなり、シンプルな設計と構築が可能になります。また、VMware環境において斬新なアプローチで仮想マシンにディスクを提供し割り当てることができ、仮想マシンレベルで管理します。」これはユニークな価値の提案でした。そして、それらが事実であることも分かりました。

運用は簡素化され、顧客にストレージを提供する際の運用費用も大幅に簡素化できたのです。

ある顧客はプライマリストレージとして使用し、その上で仮想マシンを稼働させます。また、レプリケーションサービスとして利用する顧客もいます。自社の共同運用センターやデータセンターにTintriがあれば、ブロックレベルのレプリケーションターゲットとして利用できます。このようなサービスを数百テラバイトも提供でき、そのために専任のストレージ管理者を一人も必要としないことは、率直に言って、当社にとって運用コストの観点からも大きなメリットでした。

管理時間の短縮によってOpExが改善しました。複数のストレージ管理者が、毎日ボリュームやLUNの管理など、ストレージに対応する必要が完全になくなったからです。

従来のストレージのような手間は一切なくなり、従業員はより重要で付加価値の高い業務に集中できるようになりました。「設定したら忘れる」というのは言い過ぎと思われるかもしれませんが、Tintriでは、きちんと導入され、Tintri Global Centerで機械学習ベースの仮想マシンの配置を可能にするように設定さえすれば、本当に忘れてしまうことができます。これによって管理時間が大幅に削減され、顧客価値の提供に集中できるようになったのです。

Tintriのメリットのもう一つは、お客様にも大きな価値があることです。顧客は次の2つを求めます。1つは、「あれを直してくれ」とか 「あれを調べてくれ」と言われることなくストレージが機能すること、2つ目は、自社の要件に合ったデータ保護モデルです。これらの中には、サイバー関連のものもあれば、契約上のものもあります。Tintriをオンプレミスで導入している顧客は、自社の環境が完全に管理された方法で保護され、確実なリカバリ、RTOとRPOの短縮を実現していることを求めますが、当社はそれを提供することができます。ハイブリッドやフルマネージドサービスを利用している顧客も同じことを望みます。顧客のお客様、保険会社、ビジネスオーナーに対するコミットメントを果たすことができるよう、私たちがそれらの要件を満たしていることを知りたいのです。Tintriであれば、その両方を実現することができます。

ビジネスへの影響という点では、アレイの性能は、どのようなワークロードをどれだけ提供できるか、システム全体でどれだけ多くのワークロードを提供できるかということと、顧客にとってどのような性能に見えるかということとに直接結びついています。

Tintriだけが唯一無二の存在だとは言いませんが、保護モデル、ストレージのセットアップ、運用コスト、管理オーバーヘッド、きめ細かな可視化能力など、あらゆる観点から総合的な価値提案を考えると、ほかのソリューションと比較して、Tintriについて不利な点を見つけるのは難しいです。

Tintriは、私たちのビジネスにとって真の差別化要因となっています。Tintriのおかげで、他の多くのストレージベンダーが要求するような細かい作業や基礎的なことに時間を費やす必要がなくなり、ビジネスに集中できるようになりました。仮想マシンとアプリケーションデリバリの両方について、優れたビジネス目標を提供することができます。仮想マシンが重要なのではなく、ビジネスのためにパフォーマンスを発揮するアプリケーションを提供することが重要なのです。Tintriでは、これが問題になることはありません。アプリケーションの信頼性とパフォーマンスの提供からストレージの選択できます。

Tintriの自律的な運用は、IT部門の生産性にプラスの影響を与えています。Tintri Global Centerがワークロードのインテリジェントな配置を可能にすることを知り、常にハンドルを握り続ける必要がなくなりました。VMwareはDRSでインテリジェントな再配置を実現しています。分散リソース・スケジューリングにより、RAMやCPUなど、ビジネスが必要とするすべての要件に基づいて、仮想マシンをホスト上に配置することができます。

Tintriは、同様のことをストレージレベルで実現しており、ビジネス目標をそのプロセスにマッピングすることができます。例えば、Tintri Global Centerでアプリケーショングループを作成し、グループごとに何を重視するかを指定することができます。更に、Tintri Global Centerでは、過去に行った選択に基づく機械学習によって、週1回や月1回ログインしなくても、自律的に処理を行うことができます。特定のワークロードの季節性を記憶できるので、私たちが設定したビジネス要件に対して正確な判断を下すことができます。

オフィスにTintriを導入し、セカンドインスタンス全体を共同環境にスピンアウトしたり、そのために複数のストレージアレイを購入したりする予算がない顧客が多くいます。彼らは中堅中小企業ですが、確実なバックアップとリカバリ機能、物理的に異なる場所に存在するレプリカ、問題が発生した場合にマシンをスピンアップし、1時間以内のリカバリポイントでオンラインにする機能などに利用できることを希望しています。これらの機能は、SMB市場では前例のないものです。大企業では従来からこのような機能を備え、そのための費用や管理スタッフの人件費を支払ってきました。しかし、中堅中小企業に対して、マネージド・サービスとしてエンタープライズ向けの機能をすべてが利用できますと言えるのは、他に類を見ないことです。

その他の非常に大きなメリットに、VMstoreがレプリケーション、スナップショット、QoSの設定を仮想マシンレベルで可能にすることがあります。

サイバーセキュリティやゼロトラストセキュリティの問題が重要視される中、顧客がどこに投資するべきか検討しているときは、特に重要です。なぜなら、Tintriでは、セキュリティと生産性のどちらかを選択するのではなく、この2つを両立することができるからです。当社の顧客は、技術的な条件を理解しなくても、確実なオフサイト・リカバリ・ポイントを必要としています。私たちは、より安全に保護されており、同時に優れたサービス品質とアプリケーションの提供を同時に実現することができます。当社は、このような問題に答えることで、顧客により高い付加価値を提供することができるのです。

最も価値あるものは何か？

最も価値のある機能としては、次のようなものがあります。

きめ細かなレプリケーション機能により、非同期レプリケーションや同期レプリケーションを実装することができます。これにより、サービスに関するRTOやRPOを非常に明確に設定することができます。サービス品質のきめ細かな設定により、1台のTintriで複数の顧客を管理する場合においても、確実なQoSやKPIを提供することができます。これらは本当に便利な機能です。

もちろん、信頼性が高く、パフォーマンスと可用性の高いストレージを持つことが重要なのは言うまでもありませんが、同様に前述の保護機能も重要です。

仮想マシンレベルの可視化も私たちには重要な機能です.

これは10年来のTintriの特徴で、顧客がワークロードを理解するのに役立ちます。

ある顧客は、TintriとVMwareで構築されたマネージド・プラットフォームを5年間利用していました。その5年の間に、ハイエンドの分析ワークロードや、数十億レコードのデータセットを扱う大規模なETLプロジェクトを実行しましたが、私たちは顧客のワークロード要件に合わせてストレージを調整することができました。また、アプリケーション、仮想マシン、ストレージの各レベルで実際のデータを使って、なぜこのようなパフォーマンスとなるのか、アプリケーションデリバリの観点からどのように改善できるのかといった質問に答えることもできました。さらに、このようなサービスが、顧客が100億ドル規模の企業ではなく、中小中堅企業向けに提供できるということは、大変ユニークだといえます。

100億ドル規模の企業ではなく中小中堅企業においても、莫大な費用を支払うことなく、ビジネスをより良く運営するために、リアルタイムのレスポンスを必要としています。この可視性によって大きなメリットを得ています。

アプリケーション・グループ、仮想マシン・グループ、または個別の仮想マシンレベルで稼働状況を見ることができる管理インターフェースがあります。インターフェイスは実に素晴らしいです。顧客あるいはマネージドサービスの仮想マシンで実行されるTintri Global Centerでは、さらにきめ細かいことができます。Tintri Global Centerには、レポートされているパラメータや特性に基づいて、ワークロードを予測的に移動させる機能もあります。

このインターフェイスでは、IOPsを見ることができます。ハイブリッド・アレイの場合、フラッシュと回転ディスクにどれだけの負荷がかかっているのか、あるいはオールフラッシュ・アレイの場合、ワークロードの特性はどうなっているのかを見ることができます。また、アプリケーションの観点から見て、SQLはこのように報告しているのに、VMはあのように報告している、ということも見ることもできます。

これらは本当に重要な機能です。以前、Tintriの親会社のDDNに買収される前のTegileファミリーや、Dell、HPE、ZioTechのアレイを導入したことがあり、私たちはこの分野を熟知しています。また、最近では仮想マシンレベルできめ細かい情報を提供する機能も普及しつつありますが、Tintriは、レポート作成するためにデータを取り出して操作する必要がなく、ビジュアル的にも非常にしっかりしています。

現在使用しているT7000シリーズには40ギガのネットワーク・インターフェイスがあり、当社の40ギガのコア・インターフェイスに接続されています。DELLサーバに構築されたVMware環境において、非常に高いパフォーマンスを発揮しています。顧客のワークロードの中には、数十億レコードのマージ・パージ、ETL、インデックス検索アプリケーションを実行するような非常に負荷の高いものもありますが、パフォーマンス上の問題はありません。事実として、ある顧客がDellのアレイからTintri T7000に移行した際、最も負荷の高いワークロードの一部でパフォーマンスが2倍近く向上しました。

改善すべき点は？

最も改善を望むのは、クラウドとの統合です。今やあらゆる企業が少なくともハイブリッド・クラウドを積極的に取り入れようとしていると思います。ワークロードによっては、Azure、AWS、GCPなどのパブリック・クラウドが適している場合もあります。当社にとっても顧客にとっても重要で、OpExの観点からも重要です。

Tintriはこの分野に投資してきましたし、今後も投資し続けると思いますが、クラウド統合は、私たちにとっては非常に期待している分野です。

私たちはマイクロソフトのゴールド・パートナーであり、多くの顧客がマイクロソフトのエコシステムを大いに活用しています。セキュアな最新の仕事の進め方には、パブリック・コンピューティングとMicrosoft Office 365スタック、Exchange Online、SharePoint、Teams、OneDriveなどの生産性が重要です。特に中堅中小企業にとっては非常に重要となります。

中堅中小企業にとって重要なオンプレミス、ハイブリッド・クラウド、パブリック・クラウドの利用モデルの間には、深い統合ポイントがあるべきです。これは、Tintriも含め、すべてのベンダーとのアライアンスに関する議論において、ますます重要な決定ポイントになりつつあります。

利用期間について

2013年末から2014年頃からTintriと仕事をしてきました。

当時はTintri T540を導入していましたし、Tintri OS、Tintri Global Center、Tintri Analyticsのアルファ版やベータ版プログラムにも参加していました。また、T650とT800シリーズの製品機能に関するいくつかの運営グループにも参加しています。

安定性について

クラッシュ、遅延、ダウンタイムといった問題は一度も起きたことがありません。

拡張性について

スケーラビリティは素晴らしいです。
Tintriが少しユニークなのは、大規模なストレージプールを提示することはできるのですが、VMwareからそれがどのように見えるかについては、若干の特有性があることです。しかし、Tintri Global Centerでは、ワークロードを予測的に移動させるため、単一のストレージボリュームとして表示されます。

カスタマーサポートについて

Tintriと仕事をした10年間で、おそらく数ダースのチケットをオープンしました。ほとんどのベンダーのサポートと同様に、Tintriは非常に迅速にチケットを承認します。
重要度の高い 重大性の高いアラートであれば、遠隔操作で迅速に対応します。

Tintriは、これまでに一度も遠隔操作やサポートのSLAを破ったことはありません。
R&Dやベータプログラムに関するチケットで, 別のTintriのチームと一緒に仕事をすることもあります。彼らは本当に素晴らしいエンジニアで、過去5年間、彼らと仕事をしていて悪い経験をしたことはありません。

カスタマサービスやサポートをどう評価しますか？

ポジティブ

以前に利用した製品と乗り換えた理由

過去10年間、私たちはTintriの競合他社を数多く使ってきました。Compellant、ZioTech、Dell、HPE、Pure Storage、そして買収前後のTegileです。現在、私たちはTintriだけを顧客に勧めています。
もちろん、マルチベンダーのソリューションをお持ちの顧客もいらっしゃいますし、そのような顧客をサポートすることも可能ですが、現在の推奨ストレージはTintriです。数年前から推奨しており、これは今後も変更しないと思います。

導入設定はいかがでしたか？

顧客によって導入のやり方が異なります。

Tintriを顧客のデータセンターに導入していましたし、小規模な顧客ではオフィスにも導入していました。自社データセンターには、ハイブリッド共同ロケーション・モデル、顧客向けレプリケーション・モデルで、Tintriを導入しています。マサチューセッツ州にあるTier-4データセンターには、約500テラバイトのTintriを設置しています。クラウド・レプリケーション・モデルも同様に利用しています。

ニューイングランドで約1億ドルの売上を上げる小規模な顧客にも導入しました。

3台の新しいサーバーホストといくつかのスイッチング、そしてストレージレイヤーにTintriを導入しました。Tシリーズの導入でしたが、箱詰めかラッキング、IPアドレスの設定、ストレージのVMwareへのマッピングまで、1時間もかかりませんでした。

中小中堅企業の場合、顧客の環境にストレージを導入し、VMware環境にマッピングすることが導入となります。他のストレージベンダーからの移行が必要な場合は、Storage vMotionを利用します。設定が完了し稼動を始めたら、私たちは顧客にパフォーマンス・メトリクスを提供します。そして、当社のデータセンターでRTOとRPOの要件を設定します。TintriのブロックレベルまたはVMレベルのレプリケーションを利用することで、Tier-1、Tier-2、Tier-3といったアプリケーションの位置付けや、顧客の環境を考慮したビジネス目標に合わせることができます。

ストレージにIPアドレスが割り当てられ、VLANの要件が完了すれば、あとは仮想マシンをストレージに移動させるだけで、ストレージの管理ではなくビジネスに集中できます。導入に必要なエンジニアは通常1人です。

メンテナンスに関しては、ディスク、SSD、ストレージモジュールなどがあり、プロアクティブに、時にはリアクティブにメンテナンスを行います。エンタープライズ・ストレージでは、4時間以内に対応し、必要であれば24時間365日オンサイトで対応します。つまり、当社のチームには何も求められません。しかし、時には私たちのチームが顧客向けのサービスの顔でありたいこともあります。このような場合、当社のエンジニアがTintriのサポート担当者とともにオンサイトします。当社の環境内でサービスとして提供しているため、多くの顧客はメンテナンスについて気づきません。一般的に言えば、必要な管理はありません。フィールドサービスが必要なアラートが発生した場合は、Tintriのサポートから、あるときはプロアクティブに、またあるときはリアクティブに連絡があります。

ROIについて

当社にとっての投資対効果は、私たちの顧客にコミットしたものを提供できることです。他のベンダーのOpEx費用を相殺することができます。私たちのROIは、顧客価値と顧客満足度に基づいています。

顧客価値において、ストレージが私たちの不利益になったことは一度もありません。ストレージが問題の根本的な原因や 顧客が私たちに調査を依頼するような課題になったことは一度もありません。

ROIは明らかです。予測可能な管理・運用モデルと価格で、パフォーマンスを提供できるのですから。そのため、ここ数年は他のベンダーを検討したことはありません。

私たちはお客様に競争力のあるマネージドサービスとイノベーションサービスを提供することができます。このサービスの一部は、Tintriを基盤としており、Tintriの予測可能性とスケーリングモデルを私たちが熟知していることをベースにしています。このおかげで、事業の他の分野にも投資できです。もしスケーリングやOpExモデルが予測しにくいものであれば、これらの分野に投資すべきか、それともストレージベンダーXや管理担当者Yに投資すべきかについて検討しなければならなくなります。つまり、Tintriの予測可能性、信頼性、パフォーマンスにより、私たちは安心して他の分野に投資することができるのです。

価格、導入コスト、ライセンシングについては？

Tintriの価格設定は、どの顧客にとっても導入の障壁にはなっていません。Tintriは多くのディストリビューターを通じて販売されていますが、顧客のために製品を購入する場合、価格設定は競争力のあるものです。

私たちは、3社の見積もりを比較しなければならない顧客と仕事をしてきました。最近の例では、ある顧客が、IBMストレージ、Tintri、Dellを検討しました。Tintriは、機能からみた価格に加えて、ライセンスとサポートモデルにおいても競争力がありました。私たちは、Tintri以外の選択肢を顧客に推薦できませんでした。機能セット、パフォーマンス、価格設定、運用コストと管理コストを含めた総所有コストで、Tintriは申し分のない製品だと感じました。

他にアドバイスはありますか？

Tintriは、回転ディスクとSSDをミックスしたハイブリッドフラッシュだった旧モデルから、オールSSDアレイへの改良を経てきました。現在では、レイテンシーが低く、パフォーマンスが高いNVMeのメリットもあります。製品ラインが成熟し、改善され、新しい世代のストレージが登場するにつれて、性能もそれに追従してきました。ハードウェアだけでなく、複数のアレイを持つ場合は、Tintri Global Centerによって仮想マシンをインテリジェントに配置し、パフォーマンスを最大化することができることによっても、パフォーマンス上のメリットを得られます。発見的な機械学習ベースの配置モデルとハードウェア性能の向上の組み合わせは、他に類を見ない素晴らしいTintriの技術のひとつです。

企業の安定性という点では、DDN買収前のTintriと仕事をしてきましたし、買収後Tintriとも仕事を続けています。

安定性も重要です。OpExと提供能力も重要です。私がTintriの評価を始めた10年前、Tintriはイノベーションを提供していました。Tintriがいくつかの問題を抱えていた2017年から2018年にかけて、他のベンダーを検討したことは認めます。しかし、今はDDNがTintriをバックアップしてくれているので安心です。財務の安定性、経営の安定性、将来へのロードマップがしっかりしていますし、今でも素晴らしい製品です。.

私からのアドバイスは、すでにTintriを使っている顧客と話をすることです。あなたが検討しているどのベンダーも、良いベンダーストーリーを語るでしょうし、どのベンダーも、他のどのベンダーよりも優れている理由をあなたの前に提示するでしょう。しかし、実際にTintriを使っている人に話を聞き、彼らがなぜTintriを選んだのかを話してもらうことをお勧めします。