アイルランドの燃料炭販売企業がティントリでストレージ イノベーションを促進

ゼロ マネージメントのストレージによって、CMC は VDI のパフォーマンス向上、IT 管理の簡略化、ストレージコストの削減に成功

CMC の概要

アイルランドの CMC Coal Marketing Company Ltd. (CMC) は、世界各地で数多くの発電所に供給される高品質燃料炭の販売と配送を取り扱う企業です。世界最大の輸出向け炭鉱であるコロンビアのセレホン炭鉱では、年間3200万メートルトンを超える量の石炭が生産されており、CMC はこの炭鉱の全生産量を、アイルランドのダブリンにある本社とジョージョア州アトランタの営業所を拠点に販売しています。CMC が販売する石炭の最大の市場は欧州で、中南米、米国、アジアがそれに続いています。

IT マネージャーの Geoff Grice 氏は CMC の IT アプリケーションおよびシステムの責任者で、電話サービス、Eメール、ERP アプリケーション、電子文書画像化システムもその管轄下にあります。「当社はセレホン炭鉱のマーケティング部門の役割を果たす企業です。受注から現金化までのプロセスを結びつける重要な立場にあり、IT に関する購入を決定する際には、国際業務を支援できる最大のパフォーマンスを備えた最高品質のテクノロジーを選択することが極めて重要なのです」と、Grice 氏は説明しました。

IT 環境のアップグレード

CMC が仮想化を開始したのは2007年で、サーバー全てを VMware に移行しました。数年後には VMware Horizon View を実装して、リモート社員全員に仮想デスクトップを提供できるようになりました。現在では CMC の全 IT 環境が完全に仮想化されています。

CMC は2010年に、Ventyx MineMarket ソフトウェアを使用して ERP の実装に着手しました。そのプロジェクトの目的は、会社の予測、販売、物流、財務、契約管理のプロセスをすべて単一のシステムに統合することにありました。統合システムは、入手できるマーケティング戦略情報を向上させるとともに、炭鉱の将来の輸出量増大に備えて管理効率を高めるものと考えられていました。MineMarket ERP の統合は、情報の観点では大きな成功を収めてきましたが、そのために既存の IT インフラストラクチャーに大きな負荷がかかるようになりました。

不十分なストレージ パフォーマンスに対処

CMC のサーバーとネットワーク装置が適切に機能していたにもかかわらず、既存の SAN ストレージ環境の読み書きにかかる時間が、全体の速度を低下させる原因になっていました。Grice 氏は次のように話しています。「Data ONTAP をベースにしたストレージはすぐれた装置で、長年にわたって役立ってきました。けれども経営陣のデータ要求水準が高まるにつれ、それに対応できる、より高いパフォーマンスを もった、もっと新しいアプローチが必要になったのです。」

CMC の従来のストレージ アレイでは、ディスクの空き容量も残り少なくなっていました。これについて、Grice 氏は次のように話しています。「容量を増やす必要があるのはわかっていましたが、同じパフォーマンス レベルでディスクの数だけを増やしたくはありませんでした。パフォーマンスの点でもっと大きな違いを生み出せるもの、少なくとも今後5年間はきちんと当社の役に立ってくれるソリューションを見つけたいと思っていました。」

そこで Grice 氏は、会社の新規ストレージ プラットフォームの要件を一覧表にしてみました。選択するソリューションには、以下のことが求められました。

  • 仮想デスクトップがハイエンド ラップトップのようなパフォーマンスで機能できること。
  • 会社の既存の VMware 環境を補足すること。
  • VMware 災害対策ソフトウェアと互換性があること。
  • 現行 SAN の管理上の複雑さに対応できること(複雑さを減らすことが望ましい)。
  • 金額に見合う価値をもたらすこと。

さらに、選択するストレージ ベンダーにはダブリンとアトランタの両方の拠点に十分な数の現地サポート担当者を配置できること、またティントリのシステムを使用している他の企業の現地照会先や、できればエネルギー業界での導入事例を示すことを求めました。

さまざまな候補を評価

CMC の「最終候補リスト」を絞り込むために、Grice 氏はティントリ、EMC、日立、IBM、Tegile、Nimble、HP、Dell、その他いくつかのストレージ ベンダーを含むベンダーに提案書を提出させました。そのうちの数社は、必要とされる目的に合わないために早期に除外されました。また、高すぎるコスト、現地サポート担当者の不足、提案したソリューションでの実績の不足を理由に除外された候補もあります。結局、最終評価の段階には3つのベンダーだけが残りました。

Grice 氏は次のように話してくれました。「いろいろ調べた結果、従来型のストレージ プロバイダーは容量を増やし、スピードを向上させることもできましたが、これまでと同じ従来のアプローチを利用しているという結論でした。しかしティントリの場合は、データを処理する方法がとてもユニークであることに気づきました。ティントリの、VM ごとに処理する方法がとても気に入ったのです。当社はすでに100%仮想化されていたので、ティントリならとても簡単にこの環境に合わせることができました。使っている言葉がVMwareと同じだからです。それによって管理費を自然に減らすことができるため、私たちにとっては非常に大きなメリットです。ティントリなら、VM、LUN、RAIDグループ、ボリュームなど、従来のストレージ ベンダーがシステムの体系化に使用している異なる要素のすべてを、いちいち通訳する必要がありません。ティントリが私たちの代わりにすべてをやってくれます ― まさに真のゼロ マネージメント ソリューションです。」

ティントリのアレイを導入

最終的に3つの候補に絞り込んだあと、全体として CMC に最適なものはティントリであることは明らかでした。そこで CMC は3台の Tintri T540 アレイを購入し、そのうち2台をダブリンの本社に、1台をアトランタのリモート DR (災害対策) ロケーションに配置しました。「私は20年以上も IT 分野にいますが、ティントリはセットアップが最大級に簡単なシステムです。導入に2時間もかかりませんでした。これほど高度なシステムなのに、信じられないほど直観的に進められるプロセスでした」と、Grice 氏は語っています。

「ティントリ製品によって得られた経営面と技術面のメリットは、ほんとうにすばらしいものです。ティントリを使用する経験の全体が非常に高く評価できるものでした ― 納入が迅速で、インストールは極めて短時間で済み、ティントリ アレイのパフォーマンスは申し分ありません。従来にくらべてユーザーは非常に満足していて、システム管理者の能率は上がり、レポーティングとアップグレードのテストに必要な時間も大幅に短縮されています。」

災害対策を改善

CMC では現在、Tintri ReplicateVM を使用してダブリンの実働 Tintri T540 のデータを同じ場所にある第二の T540 にコピーして、ホット スタンバイ ユニットとしています。これについて Grice 氏は次のように話します。「ティントリのローカル レプリケーション ユーティリティーは非常に役立っています。問題が発生すれば、ホット スタンバイ ユニットでネットワーク全体を10分以内に立ち上げることができます。これは、もし災害が起きても会社の高い生産性を維持するうえで大きな利点となります。私たちはVMware SRM を使用して、オフサイト災害対策のためにアトランタにある第三の T540 にもデータを複製しています。」

VDI に向けた高性能を達成

CMC では、社員が仕事をする上で仮想デスクトップ システムが非常に重要な役割を果たしています。「仮想デスクトップはリモート社員をサポートする上でなくてはならないものです。私の経験では、ストレージのパフォーマンスがユーザー エクスペリエンスにとても大きな影響を及ぼします。システムの応答が遅くてリモート ユーザーが苦労するようなら、生産性を高く保つことは難しいでしょう。私の目標は私のシステムのユーザーに、オフィスで仕事をしていても世界のどこに出張していても快適な VDI エクスペリエンスを提供することにあります。私たちがこの課題に対応するうえで、ティントリは最も重要な推進役になってきました」と、Grice 氏は述べました。

導入を拡大

CMC では当初、VDI 環境のためにティントリを選択しましたが、現在では導入先を大幅に拡大しています。Grice 氏は、「VDI がティントリへのドアを開いてくれ、T540 は仮想デスクトップのパフォーマンス向上に大きく役立ちました」と話します。「でも私たちはそこで立ち止まらずに、今では Microsoft Exchange 2010 HA クラスター、SQL レポーティング、Laserfiche 文書管理システムをはじめとして、当社のシステム全体をティントリに移行しました。ティントリのプラットフォーム上で、全社的なパフォーマンスが大幅に向上しています。これまで、実行に3分かかっていた MS SQL レポートは、1分もしないうちに完了します。すべてをティントリに移行することで、古いシステムの一部でも応答時間が短縮しました。まるで、まったく新しいサーバーをインストールしたようなものです!」

有益なアドバイス

Grice 氏は新しいストレージ オプションの評価を開始する他の企業のために、いくつかのポイントを指摘してくれました。

  • まず、必要とする容量と機能を決め、あれば望ましいものと、「絶対に必要なもの」の判別からはじめること。評価プロセスを進めながら、いつでも考え方を調整できるよう準備してください。
  • 安全圏に閉じこもらないで、「従来の」ストレージ ベンダーの先を見ること。冒険せずに得られるものなど、なにもありません。
  • 短期間のうちに、できるだけ多数のシステムを見ること。そのために最も簡単な方法は、ベンダーがデモ システムを紹介する WebEx ミーティングの利用です。このプロセスを開始する前に自分の要件をすべてリストアップしておけば、どれが役立ちどれが役立たないかを「一瞬」で判断できるはずです。
  • ベンダーの最終候補リストを細かく検討すること。テクノロジーは適切か? 商業的な側面は適切か? 主張する内容を裏付ける証拠はあるか?
  • ベンダーの導入事例を鵜呑みにせず、顧客照会先に電話をして直接話を聞くこと。そのテクノロジーを利用している顧客が満足していれば、たいがい喜んで話をしてくれます。

まとめ

「私は検討したすべてのシステムのなかで、ティントリがイノベーションのリーダーであるという印象を受けました。多くのベンダーは、問題のある場所に SSD を投入し、最善の結果を期待するというアプローチをとっていました。しかしティントリは賢いアプローチでストレージの課題に取り組み、私がシステムのパフォーマンスを最大に保つのを支援してくれたうえに、ストレージの管理を減らし、VM ごとのすばらしいレポーティングを可能にしています。ティントリ テクノロジーのインストールによって、当社の国際業務にプラスの影響を及ぼすことができたと、心から思っています」と、Grice 氏はしめくくりました。

「ティントリの製品はじつにすばらしい、それに…」

Geoff Grice 氏は最近、ティントリの経験に関する感想を Spiceworks ユーザー コミュニティーの掲示板に投稿しました。投稿のタイトルは興味をそそるものですが、そのブログがすべてを物語っています。

「…それに、文句はひとつもない… その製品はほんとうにすばらしくて、サポートもすばらしい !」

「私は先月、ダブリンの本社に2台とアトランタの DR (災害対策拠点)兼オフィスに1台、計3台の T540 を導入した。そのうちの1台でちょっとした障害が見つかり、そのときの24時間対応のサポート チームには心から感動した。3つの異なる時間帯にいる担当者から連絡が入り、なかには日曜日の午前中の電話でサポートしてくれた担当者もいて、優先順位がそれほど高くない問題を解決してくれたのだ。全国担当のサポート マネ―ジャーは、片道3時間をかけて自分の車で個人的に私たちのオフィスまで駆けつけ、問題の解決を手伝ってくれた上、「直接会って」自己紹介をしてくれた。さらに、ティントリは自社のシステム エンジニアを派遣して実装してくれた。実際、これまでにDell、IBM、HPなどから、この種のサポートをしてもらったことは一度もない(以前に、これらすべてのベンダーから購入経験がある)。」

「購入前に、業界でよく知られた他のベンダー7社と比較して 『軽い』 評価を行い、管理の容易さ、VDI パフォーマンス、管理ツール、価格に対する容量が最高の組み合わせだったことでティントリを選んだ。ティントリのテクノロジーのアプローチは、私が検討した他のストレージベンダーとは異なっており、そのイノベーションこそが、要求の高い現代のビジネス環境で私たち(システム管理者)に途方もなく大きいメリットをもたらしてくれるのだと思う。」