製薬大手シャイアー、Tintriで標準化

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製薬大手シャイアー(2019年武田薬品工業に買収・統合)、ハイパーコンバージドからTintriおよびCisco UCSに切り替えて、エンタープライズアプリケーションの大幅なコスト削減、導入の迅速化、パフォーマンスの向上を実現

 

Baxalta(2016年シャイアーに買収・統合)がTintriを採用した経緯

Baxaltaは、イリノイ州バンノックバーンに本社がある世界的に大手のバイオ医薬品企業です。ヘルスケアの巨人Baxter Internationalから分社化して2015年7月に設立されました。分社化が完了するとすぐ、Baxaltaは、BaxterのITインフラストラクチャの継続使用に数百万ドルもの費用を支払うことを避けるため、Baxterのデータセンターを一刻も早く引き払う必要に迫られました。Baxaltaでは、過剰なコストを回避するために、迅速に導入できるITソリューションを見つける必要もありました。

同社はインフラストラクチャの選択肢を見直した後、導入と管理が容易なことからTintriを選択しました。同社はインフラストラクチャの選択肢を見直した後、導入と管理が容易なことからTintriを選択しました。データセンターアーキテクトのMike Baker氏は「以前のインフラストラクチャは、IBMストレージ、EMC、NetAppシステムなどのストレージソリューションを組み合わせて構成されていて、これらのストレージシステムを導入し軌道に乗せるまでに1か月以上もかかっていました。新規に導入したTintriとCisco UCSは完璧でした。VMwareを新しいデータセンターで実行するアプリケーションと合わせてフルインストールし、すべてが正しくセットアップされたことを確信するまで1週間もかかりませんでした」と述べています。

導入の大幅な高速化に加えて、Baxaltaが感銘を受けたのは、Tintriのエンタープライズクラウド機能でした。「Tintriの自律型QoSは当社にとって大きなセールスポイントでした」とBaker氏は話します。「Tintriは、会社の規模に合わせてアプリケーションのすべてが予測どおりに動作することを保証してくれます。Tintri Global Centerが提供するVMレベルの表示機能にも驚きました。個々のアプリケーションで何が起きているのかをいつでも正確に特定できます」

Baxalta買収時のシャイアーの課題

2016年1月にシャイアーはBaxaltaを買収しました。シャイアーは世界的な大手バイオテクノロジ企業であり、100を超す国で希少疾患など非常に特殊な病気の患者を対象にしています。

シャイアーでは、すでに米国内のすべてのデータセンターでハイパーコンバージドを標準化していました。同社では、米国の導入に加えて、ハイパーコンバージドフットプリントの倍増計画を立案済みで、欧州のデータセンターで同じハイパーコンバージドシステムを使用する第2のIT環境を構築しようとしていたのです。

ハイパーコンバージドとTintriのどちらを標準化するか

Baxaltaは、新たにインフラストラクチャ統合の課題に直面することになりました。大成功したTintriとCisco UCSの導入の拡張を継続するのか、その時点でシャイアーの企業標準であったハイパーコンバージドプラットフォームに切り替えるかを決定する必要があったのです。ITチームが協力してテクノロジロードマップを策定し、シャイアーがハイパーコンバージドインフラストラクチャで経験していたパフォーマンスの問題を中心に議論を行いました。「ハイパーコンバージドを使用して当社のデータベースを管理することは常に困難でした」とBaker氏は語ります。「データベースサーバを多数の小さなディスクに分割した後、それらのデータベースから、必要とするパフォーマンスを得るために、ディスクを結び付け直さなければなりませんでした。とても非効率的で時間のかかるプロセスでした」

ソリューション

BaxaltaのITチームは、Baxterの分社化後、TintriとCisco UCSをどれだけ迅速に導入できたか、新しい環境でどれだけ一貫したパフォーマンスが得られたかについての実体験をもとに、Baxaltaは、計画されていたハイパーコンバージドの購入を進める代わりに、TintriストレージシステムとCisco UCSサーバで標準化するようにシャイアーを説得しました。その結果、シャイアーは、欧州の拡張プロジェクト用に追加のハイパーコンバージドシステムを購入しようと確保していた予算を使って、米国と欧州の両方のデータセンターに必要なTintriおよびCiscoのインフラストラクチャをすべて購入したのです。

効果

IT管理時間を短縮

「Cisco UCS Directorにも投資しました。Tintriが提供しているTintri Connector for UCS Directorプラグインを使うとコンピューティング、ネットワーク、ストレージを1か所から管理できるようになり、インフラストラクチャ全体ですべてのアプリケーションのパフォーマンスを確認できるようになりました」とBaker氏は語っています。これまで、シャイアーではインフラストラクチャを維持するためにマネージドサービスに依存する必要があったのです。また、新しい環境の立ち上げに1か月以上かかっていたため、これらのサービスの契約には相当な費用がかかっていました。「TintriとCisco UCSにより、マネージドサービス契約を終了することができました。たった1人の担当者が4分の1の時間で複数のデータセンターにまたがるフットプリントを管理できるようになりました。管理負担を増やすことなくフットプリントを拡大することが、当社のエンタープライズクラウドの要件です」

容易に拡張可能なアーキテクチャを実現

TintriとCisco UCSへの移行は、ハイパーコンバージドのフットプリントのスケーリングに関するシャイアーの懸念も解決しました。「当社のハイパーコンバージドインフラストラクチャでは、必要なリソースが1つだけで他は必要ない場合であっても、コンピューティングとストレージを一緒に拡張する必要があったため、結果として余分なコストが発生していました。TintriとCisco UCSは独立して拡張できるため、すべてを事前に購入する必要がなくなりました」とBaker氏は語ります。「必要に応じて段階的に拡大し、TintriとCisco UCSの新しいアーキテクチャを中小規模のポッドに導入できます。コンピューティングがさらに必要になったら、UCSブレードを追加するだけです。ストレージがさらに必要な場合は、Tintri VMstoreシステムを追加できます。一緒にTintriとCiscoを使用することにより、当社のオンプレミスインフラストラクチャで、エンタープライズクラウドの柔軟性と俊敏性のすべてが得られるようになりました」