アマノビジネスソリューションズ株式会社 様
Tintriの導入により管理工数を削減
1,000台を超える仮想マシンを少人数で安定運用
人事労務クラウドサービスで顧客の労務管理における業務効率化に寄与
アマノビジネスソリューションズ株式会社(以下、アマノビジネスソリューションズ)は、就業・給与・人事情報を一元管理できるクラウドサービス「CYBERXEED」、小規模事業者向けのユーザー設定型勤怠管理クラウドサービス「CLOUZA」を提供している。いずれも、顧客のニーズを取り込んだ高品質な製品と、質の高いサービスによって、業務効率化と生産性向上を支援し、導入したお客様から高い信頼を得てきた。
「働き方改革」が求められ、さらに人口減少、コンプライアンス強化など経営環境が変化する今日、労務管理の整備、強化は重要な経営課題となってきている中、「CYBERXEED」、「CLOUZA」とも導入が加速している。
Tintriを選定した決め手は4つ「仮想マシン単位でのI/O分析」
「自動QoS」「シンプルな設定」「ハイパーバイザーとの接続方式がNFS」
アマノビジネスソリューションズでは、2015年にクラウドサービスを支える仮想基盤の更改にあたりストレージを再選定した。その際に他社ストレージとTintriを比較した。
ストレージの選定基準は性能向上ではあったが、容易な運用を実現する上で次の4つのポイントで検討を進めた。
「1.仮想マシン単位でI/O分析ができること」「2.自動のQoSがかけられること」「3.設定がシンプルであること」「4.ハイパーバイザーとの接続が柔軟性に優れたNFSであること」複数の製品が検討される中、Tintriはいずれもクリアしていたことが導入の決め手となった。
業務が多忙を極めた中、担当者変更に伴う引き継ぎをスムーズに行えた
Tintriの採用を決定した前任者からインフラ運用を引き継いだ同社システム事業部インフラ運用部 クラウドサービス運用課 課長 成澤 佳晃氏は次のように語る。
「今から2年前の2021年、この業務を引き継いだ頃はネットワーク構成をまず把握することが先決であったためストレージへは手が回っていませんでした。それにも関わらず、特に問題が発生しなかった点は非常に助かりました。前任者のコメント通り、自動QoSがしっかり動作しており、ストレージの負荷状況を分析したところ、大きな負荷が掛かっていたケースでも問題なく稼働していたことを確認したとき、改めてTintriの安定稼働について驚かされました。」
人事労務業務は、出勤・退勤の時間帯や月末・月初などの勤怠の締め日前後など顧客からのアクセスが集中する期間があるため、そのような時期でもサービスのパフォーマンスを安定させることが必須だ。
同部署の阿部峰大氏はこう語る。「私は以前、勤怠管理システムのお客様環境導入に関わる業務を担当していました。お客様先へ訪問し、導入作業など顧客サポートを主に担当してきました。異動してきてまだ1年も経っていない状況ですが、Tintriは設定がシンプルなためキャッチアップが早かったことをありがたく思っています。また、VM個々のレスポンスは、単体の物理サーバーであるかのような動作の軽さを感じました。」
お客様からの問い合わせ(クレームなど)もほぼないことで、安定して稼働していることを感じると成澤氏は語る。「実際に運用している感想としては、手間が掛からず、安定運用を実現している点が、Tintriの非常に優れたところだと感じます。」
ランサムウェア対策強化とスナップショット機能を使用したバックアップ
アマノグループは、勤怠管理システムの先駆けとして業界を長く牽引してきた。「さらなるお客様満足度の向上のためには、ダウンタイムをいかになくすかがインフラ運用として重要だと思っています。そのため、インターネット回線は2つのキャリアで冗長構成をとり、バックアップデータセンターを設けています。また、エンドポイントのランサムウェア対策を導入しセキュリティを強化しました。」(成澤氏)
「ランサムウェア対策としてセキュリティの強化に加えて、Tintriのスナップショットも採用してデータ保護の強化もしています。Tintriのスナップショットは、データ領域から隔離された領域で保護され、リストアも高速に行われるので、万一の際に確実且つ瞬時に復旧することができます。」(阿部氏)
運用業務の自動化により属人化を防ぎ運用工数の削減を目指したい
IT部門は少人数でのシステム運用が求められているが、労働人口の減少が続く中この傾向はさらに高まっていく。「もともとはサーバー仮想化、ストレージ、ネットワークの管理・運用で担当が分かれていました。しかし現在ではクラウドサービス運用課でこれらを全て担当しています。Tintriの採用によって運用が簡素化できていることで、限られたワークリソースの中でも運用ができています。人材の流動性が激しい現代において、運用業務に長く携わってくれる人材がこれまでのようにいるとは限りません。運用業務を属人化させることなく全体の工数を減らしていくことが重要だと考えています。そのため、今後はインフラ管理の自動化、Infrastructure as Codeへ取り組んでいきたいと考えています。」(成澤氏)
そのためにも、3rdパーティ製のツールとTintriのAPIを連携させることで、仮想インフラの自動化への対応も視野にさらに活用していきたいと考えている。
「実際に直接お客様を支援してきた経験を活かしお客様の視点に立って運用をしています。セキュリティ強化、ダウンタイムの排除に加え、運用の自動化を進め、さらなるサービスの向上に努め、安定した基盤をご提供していきたいと思います。」(阿部氏)