Tintri、業界初の「仮想化専用」オール フラッシュ アレイ 「Tintri VMstore T5000オールフラッシュ シリーズ」を販売開始

~ 従来からのOSをバージョン アップし、従来からのハイブリッド モデルと 新オールフラッシュ モデルで、全く同じ「VM最適化」を行うことが可能 ~

tintri_pr_20150924.pdf

2015年9月24日

仮想化ならびにクラウド環境のスマートストレージを提供するティントリジャパン合同会社(略称:Tintri)は、業界で初めて仮想化専用オールフラッシュアレイ「Tintri VMstore(Tintri ヴイエムストア) T5000オールフラッシュシリーズ(以下T5000)」、最新オペレーティングシステム「Tintri OS(Tintri オーエス) 4.0」、ならびに「Tintri Global Center(Tintriグローバルセンター:以下TGC) 2.1」の販売を開始しました。

Tintri VMstore T5000 オールフラッシュシリーズ
Tintri VMstore T5000 オールフラッシュシリーズ

Tintriは2011年より仮想化環境にフラッシュとハードディスクを搭載したハイブリッド構成のストレージを提供してきました。当時の仮想化環境は、一般的なサーバー仮想化やデスクトップ仮想化で用いられることがほとんどであり、最もコスト効率のよい構成としてハイブリッドを採用し続けています。加えてTintri独自のアーキテクチャとして、仮想マシン単位でデータレーンを確保し、それぞれのアプリケーションのI/Oを最適化することで、常にシステム全体を安定稼働させることができます。

そして、昨今のエンタープライズITでの仮想化率の上昇と高機能化に伴い、以前では想定していなかったような大規模のワークフローが当然のように仮想化環境で稼働するようになってきました。テラバイトを超えるようなデータをフルスキャンするようなデータウェアハウス、過去のデータを蓄積して分析するようなビッグデータ解析、フルバックアップで全てのデータにアクセスするようなワークフローなども増えてきています。また仮想デスクトップにおいても、GPU(Graphic Processor Unit)の仮想化による、高負荷な3Dグラフィックなどを高速に処理するような用途にも使われるようになってきました。このような新しい仮想化の用途に適応するため、このたび新しくオールフラッシュシリーズをラインアップに追加することで、あらゆる仮想化されたアプリケーションをフルカバーすることが可能となりました。

今回発表する新しい「T5000」は、全く新しい2Uの筐体に最大5千台もの仮想マシンを安定稼働させることが可能です。これは、ハイブリッドシリーズの最上位モデルである「Tintri VMstore T880」のユニット比で2.8倍*1 の向上となります。TGCで一元管理するとで、1システムで最大16万台の仮想マシンを稼働させることができます。

今回発表する新しい「T5000」の主な特長は次のとおりです。

  • Tintriが備え持つ仮想マシン単位でのパフォーマンス管理と、自動QoSによるI/Oの最適化などの利点をすべて踏襲しながら、大容量のフラッシュ全体にわたる高いパフォーマンスとミリ秒未満のレイテンシーを保証します。
  • すべてのストレージ アクションをVM単位で可能にし、あらゆるVMを管理、複製、自動化、分析してストレージをシンプルにします。
  • Tintriのオールフラッシュアレイとハイブリッドフラッシュアレイは共通のOSによるVM最適化を共有しており、ワークロードのバランスを保つとともに、1つの管理GUIを通して管理することができます。
  • Non-Transparent Bridge(NTB)機能を新たに搭載し、2つの冗長化されたコントローラーを64Gbpsの高速なPCIeバスで通信させることで、コントローラー通信のオーバーヘッドや遅延を最小限にしています。
  • 新たにNVDIMM*2 を標準搭載し、従来のNVRAM*3 に比べて低遅延化ならびにシステム全体の性能向上を実現しました。

お客様の仮想化規模に合わせて「T5080」と「T5060」の2ラインアップを用意しました。

モデル 実効容量 論理実効容量※ サポートVM数
T5080 14.3TB 73TB 5,000
T5060 7.3TB 36TB 2,500

※論理実効容量は、インライン重複排除および圧縮を用いたデータ削減後の値です。シンプロビジョニングによる効果は含まれていません。

インライン重複排除および圧縮によるデータ削減により、フラッシュに書き込まれるデータの3-5倍の容量が節約されます。お客様が利用できる論理実効容量はT5080で最大73TB 、T5060で最大36TBとなります。

主なユースケース

  • 大規模な数テラバイトのデータベースファーム
  • 大規模なデータ ウェアハウス
  • ビッグデータ解析
  • 3D-CADのような大容量かつ高速性が必要なハイエンド用途向け仮想デスクトップ
  • より高いVM集積度が求められる場合

また、今回の発表に伴い、Tintri製品のオペレーティング システムである「Tintri OS」を4.0にメジャーバージョンアップし、従来からの「Tintri VMstore T800 ハイブリッドシリーズ」と新しい「Tintri VMstore T5000オールフラッシュシリーズ」をシングルOSでサポートしています。

Tintri VMstoreラインアップ
Tintri VMstoreラインアップ

その他、統合管理ツールであるTGC 2.1では、最大で16万台の仮想マシンを単一の管理画面で管理できるようにしました。例えばハイブリッドシリーズとオールフラッシュシリーズが混在しても単一ビューで監視することができます。大量のフラッシュが必要な仮想マシンを特定し、オールフラッシュシリーズに移動させることも可能です。今回のバージョンより、QoSも含めたサービスグループの設定も可能となり、複数の仮想マシンを一つのポリシーグループにまとめることでQoS管理がしやすくなりました。

価格について

Tintri VMstore T5000オールフラッシュシリーズ(価格は1ノード、税別)

製品名 参考価格 搭載可能VM数
Tintri VMstore T5080 74,000,000円 5,000
Tintri VMstore T5060 50,000,000円 2,500

※Tintri OS 4.0は上記製品ならびに参考価格に含まれます。

「Tintri Global Center 2.1」のライセンスは参考価格800,000円から(税別)となります。

販売ならびに提供について

Tintri VMstore T5000オールフラッシュシリーズは、本日9月24日より以下のTintri販売パートナーから提供されます。(50音順)

  • 東芝ITサービス株式会社
  • 株式会社ネットワールド
  • ネットワンパートナーズ株式会社
  • ノックス株式会社
  • 株式会社富士通エフサス
  • 丸紅情報システムズ株式会社
  • ユニアデックス株式会社

「Tintri VMstore T5000オールフラッシュシリーズ」製品写真(下記よりダウンロード可能です)


*1 VMstore T880は4Uサイズで3,500VM、VMstore T5080は2Uサイズで5,000VMをサポートします。
*2 マザーボード上の高速なDIMMソケットにNon-Volatile RAM(不揮発メモリ)を搭載可能にしたフラッシュメモリ。システムコントローラーからはDDRメモリとして認識される。
*3 Non-Volatile RAM(不揮発性メモリ)のことで、電源を供給しなくても記憶を保持するメモリの総称。


Tintri合同会社について

Tintriは、米国Tintri Inc.の日本法人として、2012年に設立されました。米国Tintri by DDNは、仮想化環境を監視、把握、適応できるスマートストレージを提供するストレージ・ベンダー企業です。同社のスマートストレージを導入することで、IT部門のストレージ管理負担を劇的に軽減し、仮想化されたアプリケーションでのサービスに集中できるようになります。

アプリケーションに最適化されたTintri スマートストレージは、仮想マシン単位での可視化、制御、洞察、即時適応を提供し、ストレージの複雑な設計やトラブルシューティングから解放されます。Tintriスマートストレージは、ビジネスクリティカルデータベース、エンタープライズアプリケーション、デスクトップやモバイルアプリケーション、プライベートクラウドといった数百から数千台の仮想マシンを快適に稼働させることができます。

Tintri製品は、AMD、F5ネットワークス、GE、NTT、ミラークアーズ、タイムワーナーなどのグローバル企業での仮想化やプライベートクラウド環境で利用されています。
Tintri by DDNのFacebookは以下のURLをご参照ください。
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