仮想マシン単位のパフォーマンス最適化と可視化がもたらすメリットとは
前回紹介したとおり、従来型ストレージは、LUNやボリューム単位でワークロードを管理しているため、個別の仮想マシン(VM)や仮想ディスク(vDisk)の状態を把握することができません。そのため、VM単位でSLA (Service Level Agreement)やQoS(Quality of Service)を設定できないという課題を抱えています。
従来型ストレージでIOPS値を設定する場合には、LUNやボリューム単位となります。複数のVM/vDiskを1つのLUNに配置する際には、ある程度オーバープロビジョニングをして余裕を持たせる必要があります。そして、VMごとにQoSを設定するには1つのLUNに1VMを配置する必要があります。
さらに、こうした設定は、すべて手動で行う必要があります。新たにVM/vDiskが追加されたり、各VM/vDiskの稼働状況が想定よりも増加したりした場合には、その都度、手動で設定しなければなりません。つまり、継続的にストレージを管理し続けなくてはならないのです。
それに対して「Tintri VMstore」は、VM/vDisk単位で稼働状況を自動的に把握し、ストレージのリソースを自動的に割り当てる機能を備えています。IOPSやスループット、レイテンシーなどをモニタリングし、過去6時間の負荷状況から適切なリソースの割当量を算出。10分ごとに割り当てを見直し、VMごとに最適なI/Oストレージリソースを自動的に配分します。突発的なI/Oしても、利用可能なリソースから自動的に割り当てます。このため、ピーク時や予想外の I/Oワークロードを想定したストレージを設計しなくとも、常に安定したパフォーマンスを提供できるのです。
もちろん、VM/vDiskごとにIOPSの上限値と下限値を手動設定することも可能です。管理GUI(Graphical User Interface)上で稼働状況を確認しながら、ドラッグ&ドロップで最適なしきい値を設定できます。
IOPSの上限値と下限値が設定されたVMでは、例えば、サービスプロバイダーがアプリケーションの性能保証をしたり、金額によって異なるレベルのサービスを提供したりすることも可能です。
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