DDNスーパーコンピュータ「富岳」の第二階層ストレージに最新ストレージハードウェア SFA18Kシリーズを30台提供

DDNスーパーコンピュータ「富岳」の第二階層ストレージに最新ストレージハードウェア SFA18Kシリーズを30台提供

富士通のFEFSファイルシステムと連携し、

150ペタバイトの大容量、1.5テラバイト/秒のスループット性能を実現

2020年11月17日

株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパン(所在地:東京都千代田区、代表取締役 ロベルト・トリンドル、以下 DDN)は、理化学研究所(本部所在地:埼玉県和光市、理事長 松本 紘、以下 理研)と富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 時田 隆仁、以下 富士通)が、2021年の運用開始を目指して共同開発中であり、2020年6月にTOP500リストを含む4部門で世界一位を達成したスーパーコンピュータ「富岳(ふがく)」の第二階層ストレージシステムのハードウェアに、DDNの「SFA18Kシリーズ」が採用されたことを発表しました。

「SFA18Kシリーズ」は、高いスループット、高密度、低消費電力を特長とするDDNの最新プラットフォームです。「富岳」の第二階層ストレージシステムは、総実効容量150PB以上、総実効性能1.5TB/秒以上が要求要件とされており、「SFA18KE」5台および「SFA18KXE」25台と富士通のFEFSファイルシステムによる構成で、この要件を満たすことが、富士通との共同検証によって確認されて採用に至りました。

DDNの代表取締役ロベルト・トリンドルは、次のようにコメントしています。
「DDNは、HPC用ストレージのリーダーとして、世界有数のスーパーコンピュータに採用していただいており、日本国内でも、最先端のスーパーコンピュータで採用されてきました。そしてこの度、日本の技術力の結晶ともいえる国家プロジェクトの “富岳”に、DDNの製品を採用いただいたことを非常に誇りに思います。今後も、富岳の運用開始に向けて、また、運用開始後の安定運用のために、理化学研究所様、富士通様と協働させていただくのを楽しみにしております。」

◆「SFA18Kシリーズ」の概要
「SFA18KE」および「SFA18KXE」は、「富岳」の第二階層ストレージシステムにおいて、データ格納用ストレージのゲートウェイであるOSS(オブジェクトストレージサーバ)用サーバ計算機として使われます。「SFA18KE」および「SFA18KXE」の「E」はEmbeddedを意味し、ストレージコントローラ上の仮想マシン(VM)上にOSSを実装し、拡張ディスクエンクロージャ上のHDDをデータ格納領域であるOST(オブジェクトストレージターゲット)として利用します。

「SFA18Kシリーズ」の主な特長は以下の通りです。

  • 高度に最適化された内部 PCI-Express ファブリックおよび 12 Gb のバックエンド SAS ファブリックを搭載し、 レイテンシを抑えた高速データアクセスを実現しています。
  • 業界最高の密度を誇り、最小限のスペースで驚異的な数のフラッシュデバイス (NVMe、SAS)とHDDを使用することができ、容量を拡張する必要があるHPC環境に最適です。
  • スケーラブルな Declustered RAID によって、新しい大容量ドライブのすばやい再構築、より高いデータ可用性、データ保護を実現しています。

Declustered RAIDにより、従来のRAIDと比べてはるかに大きな物理ディスクセットでデータをストライピングでき、ドライブの再構築の並列性が大幅に向上します。

  • 高集約ハードウェアによってコストも複雑さも大幅に軽減。ポート、ケーブル、ネットワークデバイスの数が少なく、管理コストを最大70%削減できます。

「SFA18KE」および「SFA18KXE」の詳細は以下をご参照ください。

https://ddn.co.jp/products/block_storage/sfa18kx.html

◆エンドースコメント

・理化学研究所 計算科学研究センター(R-CCS) センター長 松岡 聡様のコメント

富岳のストレージは、単に容量だけでなく、Society5.0実現のために富岳上で実行される様々な超大規模・高性能アプリケーションからもたらされる、非常に高度な性能・コスト・多様なI/Oの利用法に関する要件が課せられます。今回、富岳のノードに内蔵されている16ペタバイトのフラッシュメモリ、DDNのSFA18KE、並びにそれらを統合制御する富士通のFEFSファイルシステム及びDDNの様々なI/Oおよび管理ソフトウェア群により、それらが富岳の計算性能と同様世界最高レベルで達成され、今後スパコンだけでなく先進AIを駆動するクラウドなどに対し模範を示す事になるでしょう。

・富士通株式会社 理事 プラットフォーム開発本部 本部長 新庄 直樹様のコメント

富士通は、理化学研究所様とともに、「富岳」がめざす「高い性能」と「汎用性」をストレージにおいても追求しました。「富岳」のストレージは、高信頼・大容量な第二階層ストレージ(FEFS)と、高性能な第一階層ストレージ(LLIO)から構成されておりますが、第二階層ストレージには、容量・性能・信頼性に加え、設置性、管理コストの低さ、さまざまなスパコンセンタへの導入実績から、DDNのSFA18Kシリーズが最適との結論になりました。同製品とFEFSを連携させることで、「富岳」の安定運用を支え、当社のパーパスであるイノベーションによる持続可能な社会の実現に貢献したいと考えております。

◆DDNの国内スーパーコンピュータにおける主な採用実績

・最先端共同HPC基盤施設(JCAHPC)「Oakforest-PACS」

http://jcahpc.jp/ofp/ofp_intro.html

・産業技術総合研究所 「AI橋渡しクラウド(AI Bridging Cloud Infrastructure:ABCI)」

https://abci.ai/ja/about_abci/computing_resource.html

・東京工業大学 「TSUBAME3」

https://www.gsic.titech.ac.jp/sites/default/files/spec30j.pdf

・東京大学情報基盤センター 「Oakbridge-CX」

https://www.cc.u-tokyo.ac.jp/supercomputer/obcx/system.php

 

データダイレクト・ネットワークス(DDN)について

データダイレクト・ネットワークス (英語表記DataDirect Networks、以下DDN)は、インテリジェント・インフラストラクチャを実現する人工知能(AI)とデータ管理ソフトウェアおよびハードウェア・ソリューションのプレミア・プロバイダーとして、データ集約型のグローバル企業のビジネス課題を解決するための統合分析を提供しています。DDNは、過去20年以上にわたり10,000社以上の企業、政府機関、公共部門の顧客に選ばれるデータ管理プロバイダーとしての地位をグローバルに確立してきました。TintriはDDNの完全子会社で、IntelliFlash、Nexenta、およびTintriのテクノロジーで構成され、リアルタイムで予測可能なアプリケーション分析を促進するインテリジェント・インフラストラクチャのイノベーションによって、オンプレミスおよびマルチクラウド環境のシンプルさ、効率性、俊敏性を実現し、企業顧客に高いユーザー体験を提供しています。
株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパンはDDNの日本法人・100%子会社です。
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