Tintri 、クラウドファースト時代に向けた機能を大幅に強化

堅牢なデータ保護機能、分析および予測クラウドサービスを提供

~ リアルタイムデータ複製によるゼロRPOの実現、複数サイトへのデータ複製による災害対策の強化、仮想マシンやアプリケーションの洞察と将来予測を提供~

2016年11月4日仮想化ならびにクラウド環境のフラッシュストレージを提供するティントリジャパン合同会社(略称:Tintri)は、クラウドファースト時代に向けて、仮想化専用フラッシュストレージ「Tintri VMstore(Tintri ヴイエムストア)」に堅牢なデータ保護機能を追加し、分析および予測クラウドサービスを提供することを発表しました。

企業が自社の情報システムを新規に構築する際、クラウドサービスの導入を前提とするクラウドファーストの理念が定着しつつある中、クラウドサービスを提供する企業はクラウド基盤の堅牢化と将来を見据えたシステムの計画的な導入が不可欠となっています。しかしながらこれまでのクラウド基盤では、安価かつオープンなハードウェアとソフトウェアで、柔軟に拡張できる低コストのシステムが中心となっています。そしてSDS(ソフトウェア ディファインド ストレージ)などのオープンなハードウェアとソフトウェアで構成される大規模なクラウドサービスでは、しばしばサービスの停止、データの消失、情報漏洩などの課題があることも事実です。そのような環境下において、クラウドサービス企業は、より堅牢にデータを守り、サービスが停止しないシステムに移行してくことが急務となっています。また、ユーザーが利用しているアプリケーションが今後どのように拡張していくのか、それに伴ってサービス基盤をいつ増強すれば良いのかを正確に予測することが重要となります。

Tintriは、クラウドファースト時代に求められる重要な課題に応えるべく、このたび「Tintri VMstore」フラッシュストレージにリアルタイムデータ複製、複数サイトへのデータ複製による災害対策の強化、ならびに仮想マシンやアプリケーションの分析および予測を行うクラウドサービスを提供いたします。

今回発表した機能は次のとおりです。

  • Synchronous Replication」(シンクロナス レプリケーション)リアルタイムデータ複製によるゼロRPO(*1)の実現
    • 間隔を置くことなく継続してデータを別筐体に複製することで、データを一切失うことなくサービスを継続できます。
    • 筐体間のフェイルオーバーは透過的に行われるため、システムのダウンは発生しません。
    • 複製用のTintri VMstoreを設置するのみ、ソフトウェアもこれまでのTintri ReplicateVMのみで簡単に構成できます。


Synchronous Replicationの構成

  • 1-to-many Replication」(ワントゥメニー レプリケーション)複数サイトへのデータ複製による災害対策の強化
    • 仮想マシン単位、もしくはサービス グループ単位で複製が可能です。
    • ローカルバックアップのみならず、リモートバックアップも同時に行うことができます。
    • 最大4地点に同時にデータの複製が可能で、大規模の災害にも耐えうる設計を組むことができます。例えば、東京から大阪と福岡にデータ複製を行うことで、広い範囲での災害があったとしても復旧が可能となります。


1-to-many Replicationの構成例

  • 「Tintri アナリティクス」 仮想マシン、アプリケーション単位での洞察と将来的な予測をクラウドベースのサービス基盤で提供
    • 全世界で稼働する約2,000台の「Tintri VMstore」から6年に渡り蓄積した膨大なビッグデータの解析データをユーザーに開放することで、各筐体で稼働する仮想マシンやアプリケーションの洞察と将来予測を的確に行うサービスを提供します。
    • 過去3年間の実データを集約し、最長で将来18ヶ月の傾向を予測し、ストレージ容量の追加時期を把握することで、IT投資計画が立てやすくなります。
    • アプリケーションごとの将来的な成長トレンドを、容量、性能、ワーキングセットの観点でシミュレートします。


Tintri Analyticsでの将来予測

格について

  • 「Synchronous Replication」ならびに「1-to-many Replication」はこれまでの「Tintri ReplicateVM」(Tintri レプリケートヴイエム)のライセンスでご利用いただけます。なおご利用いただくにはTintri OS 4.3ならびにTintri Global Center 3.5スタンダードライセンス(標準装備)が必要です。
  • 「Tintri Analytics」はAuto Support (*2)が有効化されているTintri VMstoreをご利用のお客様にクラウドサービスとして提供されます。なお、ご利用は無償となります。

Tintri VMstore」製品写真(下記よりダウンロード可能です)

T800正面写真:t800.png
T5000正面写真:t5000png

参考情報

「Synchronous Replication」「1-to-many Replication」関連情報:https://tintri.co.jp/products/vmstore/software/replicatevm/
「Tintri Analytics」関連情報:https://tintri.co.jp/products/vmstore/software/tintri-analytics/


(*1) RPO: Recovery Point Objectivesの略であり、過去のどの地点までのデータを保証して復旧させることができるかの目標値。

(*2) Auto Support: Tintri VMstoreの稼働状態、運用状況を定期的に収集することによる蓄積データの解析および将来予測、障害時に必要な情報取得を自動的に行うことにより迅速なテクニカルサポートの提供を行う仕組み。


Tintri について

Tintri は、米国Tintri Inc.の日本法人として、2012年に設立されました。米国Tintri by DDNは、仮想化環境を監視、把握、適応できるフラッシュストレージを提供するストレージ・ベンダー企業です。同社のフラッシュストレージを導入することで、IT部門のストレージ管理負担を劇的に軽減し、仮想化されたアプリケーションでのサービスに集中できるようになります。

アプリケーションに最適化されたTintri フラッシュストレージは、仮想マシン単位での可視化、制御、洞察、即時適応を提供し、ストレージの複雑な設計やトラブルシューティングから解放されます。Tintri フラッシュストレージは、ビジネスクリティカル データベース、エンタープライズ アプリケーション、デスクトップやモバイル アプリケーション、プライベート クラウドといった数百から数千台の仮想マシンを快適に稼働させることができます。

Tintri製品は、AMD、F5ネットワークス、GE、NTT、ミラークアーズ、タイムワーナーなどのグローバル企業での仮想化やプライベートクラウド環境で利用されています。Tintriの製品やサービスに関する情報については、以下のWebサイトをご参照ください。
https://tintri.co.jp

Tintri by DDNのFacebookは以下のURLをご参照ください。
https://www.facebook.com/TintriJapan