Tintri VMstore T800に搭載されるデータ圧縮機能のお話
こんにちは。Tintri by DDNでSEを担当している八木下です。今日発表されたTintri VMstore T800シリーズでは、新たにHDDの圧縮機能が搭載されましたので、そのお話をいたします。
Tintri VMstoreはSSDとHDDを組み合わせたハイブリッドストレージです。
価格の高いSSDの容量をできるだけ少なくすることで、ストレージ全体のコストを下げさせようという考えに基づいた結果、SSDに対しては重複排除と圧縮してデータ量を少なくしてWriteし、その後SSD上アクセス頻度の低いブロックから動的にHDDに移動させます。
このような独自のアーキテクチャを駆使することで、ほぼ全てのIOをフラッシュにヒットさせHDDベースの価格でフルフラッシュと同等のパフォーマンスを実現しています。
従来のモデルでは、SSDに対してインラインで重複排除と圧縮を行っていましたがHDDへ移動する際には、アクセス頻度の低いブロックから重複排除と圧縮を解除してHDDに移動していました。
しかしながら、最近のお客様から以下のようなニーズを数多く頂きました。
- VM上のアプリケーションが使用する容量が増加傾向(特にサーバ仮想化)
- パーシステントディスクの利用によるVDI導入への対応
- 容量単価低減のニーズ
このようなニーズに基づいて、ハードウェアのコストを上げずに対応するため、今回発表されたT800シリーズでは、HDDに移動されるデータに関しても圧縮されたままHDDに格納することで、より大容量が必要なお客様にも対応できるようにしました。
HDDのデータ圧縮機能が搭載されることで、容量の更なる効率化だけでなく、移動される際の圧縮データの解凍が不要となったため、パフォーマンスの向上も実現することができました。
容量単価も従来製品と比較し最大50%に低減しています。また、1筐体で対応できる容量が最大3倍になったことで、例えば42Uサイズのラックに最大で1ペタバイトの容量と140万IOPSの性能まで拡張することができるようになり、企業内ならびにサービスプロバイダーでの仮想データセンター化を加速させることができます。
筐体のデザインも全く新しくなったTintri VMstore T800シリーズは、単純にデザインが変わっただけではなく、中身も大きく進化しました。
新しいTintriは「明瞭な見える化」をお客様に提供します。