クラウドを利用したデータ保護が簡単に
Tintriクラウドコネクターを使えば、クラウドに簡単にバックアップデータを保存させることができます。
ここで知っていただきたいこと
- 一般的にクラウドにデータを複製するためには、いくつかの移行ポイントが有り、効率が良くないことがあります。
- Tintriクラウドコネクターは、TintriストレージからAmazon S3オブジェクトストアに直接複製することができます。
- クラウドコネクターは、オンプレミスとクラウド内のデータコピーの管理を簡単に行えます。
クラウドストレージの用途としてデータ保護と災害復旧があります。しかし、クラウドへのデータ保護を実行するにはいくつかの要件をクリアしなければなりません。Tintriがクラウドコネクターを開発した際は、容量とネットワーク帯域幅の面で非常に効率的な、使いやすいソリューションにすることを目標としました。ここでは、クラウドへのデータ保護のさまざまな側面についてご説明します。
クラウドに保護データを保存させるためのワークフロー
クラウドデータ保護のワークフローには、社内ストレージからAmazon S3へのデータの複製(多くの場合はスナップショット形式)が含まれます。下の図は、よくあるワークフローを示しています。
注目すべきポイントは、上記のいずれにおいても、データがS3オブジェクトストアに到達する前に、少なくとも1つ以上の移行ポイントが存在することです。これらの移行ポイントの中には、使い慣れたバックアップソフトウェアを流用するなどの利点もありますが、それぞれ別の管理ポイント(通常は別のインターフェイス)がが必要となり、手間やコストが掛かることもあります。さらに重要なことは、これらの移行ポイントは、データ移動のスピードと効率、必要なネットワーク帯域幅、およびクラウド側で消費されるストレージ量に影響を及ぼすことです。
プライマリストレージからクラウドストレージにデータを直接コピー
Tintriのデータ複製は2つの動作を選べます。
- ノードからノードへのデータ複製:VMはTintriストレージシステムから別のTintriストレージシステムに複製されます。
- ノードからS3へのデータ複製:VMは、TintriストレージからS3オブジェクトストアに直接複製されます。
Tintriクラウドコネクターを使用すると、個々のVMでスナップショットを作成して以下のオブジェクトに複製することができます。
- 別のTintriストレージアレイ
- IBM COSのようなサードパーティのオンプレミス・オブジェクト・ストア
- AWS S3のようなサードパーティの公開オブジェクトストア
- TintriストレージとS3オブジェクトストアの両方と同時に
Tintriはクラウドストレージに直接複製し、ワークフローを簡素化します。これは、複雑さやボトルネックが無く、ストレージとネットワークの効率を低下させるような移行ポイントがないことを意味します。
Tintriクラウドコネクターの特長
データ保護のワークフローにおいて移行ポイントがないことは、「エンドツーエンド」のメリットがもたらされると言えるでしょう。
- オンプレミスとクラウドのどちらのデータコピーについても同じ画面で管理
- 一般的なメタデータ形式を採用
- エンドツーエンドのチェックサム
- ストレージ効率よいクラウドへの保存方法
- より迅速かつ効率的なデータ復旧