耐久戦を勝ち抜くために~インフラをインテリジェントに自動化する
ITチームもマラソンランナーのような耐久戦を戦っています。
マラソンでは、「壁にぶつかった」という瞬間があります。それは、筋肉と肝臓に蓄えられているグリコーゲンが枯渇する瞬間です。壁にぶつかると、突然、レンガの山に顔を突っ込んだような感覚に襲われ、足がコンクリートの柱のようになり、ゴールへの集中力が低下してしまうのです。
ITチームも同じような状況に陥ることがあります。これは、ガートナー社が「集団的な」技術的負債と呼んでいるもので、その原因は、最適化されていない、一貫性がない、完全に開発されていない、パッチワーク技術を利用した、広範囲でコストのかかる一連のビジネスプロセスにあります。
ITチームにとって、年々急激に増加するデータもまた「壁」となります。
Statista社が最近発表した市場調査レポートによると、世界で作成されるデータの総量は、2021年の79ゼタバイトから2025年までに180ゼタバイト以上へと急速に増加すると予測されています。因みに、1ゼタバイトは1,000エクサバイトまたは100万ペタバイトに相当します。
このようなデータの爆発は、COVID-19の流行時に加速したデジタルトランスフォーメーションの結果として、ビジネスチームとITチームの運営方法が大きく変化したことにも起因しています。
Gartner社が発表した「IT Automation Predictions for 2021」によると、この変化によってデータの増加と多様化が進み、企業は新しいコンピュータテクノロジーやストレージテクノロジーを導入して、自動化のペースを上げ、カスタマーエクスペリエンスの向上に力を注ぐようになるとしています。
例えばGartner社は、2024年までにアナリティクスと自動修復機能の強化により、IT運用の30%がサポートから継続的なエンジニアリングに焦点を当てるようになると予測しています。
これはITチームにとって朗報です。なぜなら、「壁」を回避できることを意味しているからです。長距離ランナーのように、人工知能(AI)や機械学習(ML)技術を用いて自動化が進むストレージインフラを活用することで、ITチームは自分のペースで効率性と俊敏性を高めることができます。ITチームは、自分たちを強化するためのストレージインフラに振り回されることなく、力を発揮することができます。
ではどうやって、インテリジェント・ストレージ・ソリューションによって、「壁」を回避できるでしょうか?
例えば、ストレージ管理者は、ストレージリソースの設定、割り当て、最適化に時間を費やす必要がなくなります。これらはすべて、管理対象ごとに自律的に行われます。サービスレベル、クローニング、スナップショットなどのポリシーを設定すれば、あとはインテリジェントインフラがアプリケーションレベルでデータ保護やQoS(Quality of Service)のポリシーを適用してくれます。これらのポリシーは、データが異なるシステム間で移動しても、そのまま維持されます。
詳細についてはこちらのブログをご参照ください。