従来型ストレージ vs. ワークロード対応ストレージ

IT環境がリソース集約型環境へと進化するなか、ストレージの適切な選択がますます重要になっています。従来型のストレージは堅牢である一方、負荷の高いワークロードには対応しきれない、運用管理に膨大な時間がかかることがよくあります。この課題を解決するために開発されたのが、仮想マシン、データベース、コンテナ向けにリソース最適化を行う「ワークロード対応ストレージ」です。
本ブログでは、従来型とワークロード対応ストレージを比較し、最適な選択をご支援します。


アーキテクチャ、パフォーマンス、管理性を比較

アーキテクチャ

従来型ストレージはブロックレベルまたはファイルレベルで動作し、ワークロードやアプリケーションに関係なく一律にデータを処理します。このアプローチは一般的なストレージニーズには適していますが、仮想化環境の最適化には限界があります。一方、ワークロード対応ストレージはワークロードやアプリケーション単位で動作し、管理者がリソースを詳細に監視・管理・割り当てできる設計になっています。

パフォーマンス

従来型ストレージは、特にピーク時にI/Oボトルネックが発生しやすく、複数のアプリケーションがリソースを奪い合う状況が生じます。これに対し、ワークロード対応ストレージはAuto-QoS(自動品質保証)を活用し、各アプリケーションのニーズに応じてリソースを動的に調整。これにより、高負荷な環境下でも安定したパフォーマンスを保証します。

管理性

従来型ストレージは手動での設定や調整が必要で、管理が煩雑になりがちです。一方、ワークロード対応ストレージはリアルタイムの可視化、予測分析、そして自動化された運用機能を提供し、管理負担を大幅に軽減します。


ストレージソリューションの選定ポイント

ストレージソリューションの選択において、重視すべきポイントをご紹介します。

細かい管理単位(Granularity)
ワークロードやアプリケーション単位で可視化・管理できるか?

自動化(Automation)
リソース割り当て、パフォーマンス最適化、容量計画が自動化されているか?

スケーラビリティ(Scalability)
増大するワークロードに対して、複雑化やパフォーマンス低下なしに拡張できるか?

分析機能(Analytics)
リアルタイムかつ予測的な分析機能を備え、将来のニーズを見据えた管理ができるか?

使いやすさ(Ease of Use)
専門知識がなくても直感的に運用できるか?

これらの要素を備えたストレージは、リソース集約型環境での最適化を実現し、長期的なパフォーマンスと信頼性を確保します。


実績紹介:Tintri の導入効果

ワークロード対応ストレージ Tintri VMstoreを導入されたお客様がどのような成果をあげられているかについてご紹介します。

🔹 運用管理時間を95%削減し、ITチームが戦略的業務に集中可能に
🔹 サブミリ秒レイテンシを実現し、ピーク時でもミッションクリティカルなアプリケーションの最適なパフォーマンスを維持
🔹 予測分析により18か月先のリソース計画が可能になり、無駄なプロビジョニングを防止

上記の実績が示す通り、ワークロード対応ストレージは単なる性能向上だけでなく、運用の簡素化とコスト削減を実現するソリューションです。


結論

従来型ストレージからワークロード対応ストレージへの移行することは、高性能アプリケーションやワークロードを処理しなければならないお客様に大変革をもたらします。アプリケーションレベルの可視性、リアルタイム分析、シームレスな拡張性を備えたワークロード対応ストレージは、従来の課題を解決し、ITチームの業務を大幅に改善します。
Tintri VMstoreの機能や実際の導入効果について詳しく知りたい方は、ぜひ当社のソリューションエキスパートにご相談ください