2023年予測~アプリケーションデプロイとデータ管理が変わる

2023年予測〜アプリケーション実装とデータ管理
フィル・トリコビッチ(Phil Trickovic)
収益担当シニア・バイスプレジデント
フィル・トリコビッチ

“変化”は常に起こります。技術に依存する私たちのビジネスの世界では、変化は常に求められています。毎年、新しいニーズに対応するテクノロジーが登場し、古いソリューションは衰退していきます。
2023年を迎え、どのようなテクノロジー、方法論、プロセスの改善が必要なのかを改めて検討されていると思います。実際に、いま新たな年を迎え、アプリケーションのデリバリーとデータ管理の最前線において、新たなトレンドが起こっています。
2023年以降に向けたTintriの予測を解説します。

コンテナ化の加速

マイクロサービスは、ここ数年、話題を集めています。紙の上ではコンテナの導入・管理モデルは経済的に理にかなっています。しかし、複雑なユーザーインターフェイス、デプロイの遅れ、貧弱な教育リソースなど、実際の実行は全く異なるものでした。現在、マイクロサービス・プラットフォームを構築/提供/維持するためには、高度に専門化された高価なリソースが必要で、その時間の80%はプラットフォーム管理に費やされているのが現状です。従来のハードウェアとソフトウェアのプラットフォームでは、コンテナベースのアプリケーションを効率的にデプロイすることができなかったのです。新しいソリューションが登場したことで、2023年に向けてこれらの障壁は低くなっていくと思われます。Tintriは、マイクロサービスの世界に自律的で簡単に使うことができるインテリジェントなプラットフォームを提供し、これらの課題を解決します。

レガシーなバックアップとリカバリの方法論の終焉

BC/DRはしばしば見過ごされる、企業にとっては費用対効果の低い支出で、テクノロジースタックや運用にはほとんど改善が見られません。2023年には、本番環境ベースの保護とリカバリの手法に移行することが予想されます。BC/DRのようなレガシーなテクノロジーは、高価でプロセスが多く、非効率的で、リカバリに失敗することもしばしばです。AIで管理されたデータセット、大容量で低コストのNVMeベースのメディア、メタデータを小さなサブセットとし複数の場所へレプリケーションするなどの新しい技術が、従来の方法、ディスクやテープベースのバックアップとリカバリを超えて行くことを予測しています。

ハイパーバイザーベースのデプロイが変わる

仮想マシンの手法には20年以上の歴史があり、採用のピークは10年以上前でした。歴史のサイクルに基づけば、次に何が起こるかは明らかです。コンテナ化されたワークロードの出現と、VMレイヤーの縮小による処理コストの大幅な削減により、エンタープライズ・アプリケーションのデプロイと管理において、ハイパーバイザー・レイヤーの重要性は下がっていくでしょう。

“カプセル化されたアプリケーション”が真価を発揮

コンテナ化により、アプリケーションスタック全体を、人手を介することなく複数のプラットフォームに展開することができます。現在の手法では、アプリケーションのデプロイに時間がかかり、場合によっては、必要なコンポーネントをすべてインストールしてから、それらが適切に相互作用していることを確認するためのテストを行う必要があります。すぐに利用できるカプセル化スタックの普及により、アプリケーションは単一のソースから展開できるようになり、デプロイと継続的な管理コストが削減されます。


こちらは、2023年1月3日 VMblog.com に投稿されたブログの翻訳版です。